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翼突下顎隙近位注射による下歯槽神経伝達麻酔法における局所麻酔薬分布解析と臨床評価

研究課題

研究課題/領域番号 09672071
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

高杉 嘉弘  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (90120683)

研究分担者 柴田 聡彦  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (80206127)
中村 仁也  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (80139295)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード下歯槽神経伝達麻酔 / 翼突下顎隙 / 近位伝達麻酔法 / 局所麻酔薬 / X線テレビジョン / X線断層撮影 / 下歯槽神経 / 神経・筋損傷 / 近位注射法 / 下顎孔伝達麻酔 / コンピュータトモグラフィ
研究概要

従来行われている下顎孔を刺入目標とする下歯槽神経伝達麻酔法(従来法)では、下歯槽神経や下歯槽動静脈、静脈叢あるいは筋の損傷などの合併症発現の危険を常に伴う。われわれはこれらの危険性を回避する目的で、下顎孔より前方の大きな神経血管の存在しない翼突下顎隙内への局所麻酔薬を注射する下歯槽神経伝達麻酔法(近位法)を考案し、放射線学的な麻酔機序の検討と臨床評価を行った。
近位法は、翼突下顎ヒダの外側を刺入点として対側の第一大臼歯方向より1cm刺入する手技により行った。
1.日本歯科大学歯学部附属病院に保存していた頭頸部のCT画像(男性27名、女性38名)の下顎孔付近の高さでの断層画像を用いて近位法と従来法の刺入角度を計測した結果、内側翼突筋前縁外側と下顎枝内側の側頭筋付着部の遠位を結ぶ直線と正中矢状面とのなす角度は60.1±7.1°であった。
2.18人のボランティアに対してリドカインを混合した造影剤を用いて、X線透視下に近位法と従来法を行って拡散過程を観察し、CTにより水平分布を検討した結果、近位法での造影剤の拡散は従来法と同様に迅速であり、下顎孔周囲に分布した。
3.下顎臼歯の抜歯100例に応用し、Dobbs and De Vierの評価法により臨床評価を行った結果、Grade Aは64%、Grade Bは12%、Grade Cは24%(2例は全く麻酔効果が得られなかった)で奏効率(A+B)は74%であった。
以上より、近位法においても局所麻酔薬は迅速に下歯槽神経まで拡散し、従来法と同等な麻酔効果が得られる伝達麻酔法であり、手技が容易で、より安全な下歯槽神経伝達麻酔法として推奨できると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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