• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

悪性黒色腫細胞株(SSM-1)の浸潤-転移に関する免疫組織学的.分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09672075
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

水谷 成孝  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40200000)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード悪性黒色腫 / 細胞培養 / 転移 / 浸潤 / MMP-2 / MMP-9 / カドヘリン / 侵潤
研究概要

口腔悪性黒色腫は高い浸潤性増殖能と転移巣形成能を有する。私は高メラニン色素産生能を有する本症の株化(SSM-1)に成功したので浸潤・転移のメカニズムについて研究を行った。実験ではコラーゲン・ゲル培養法により単層培養の欠点である分化機能喪失を防ぎ、細胞の3次元形態、組織構築が観察でき生体に近いモデル実験が可能となった。その結果
1. 継代したSSM-1をコラーゲン・ゲルキットにて3次元培養を行った。細胞がゲル中にconfluentになるには2〜3週間を要し、同時にゲルは収縮した。
2. その時期にホルマリン固定、パラフィン切片、H-E染色を行い顕鏡した。細胞は紡錘形、樹枝状突起を出し、2次元培養とは異なった形態で、より生体に近い形態を得られた。
3. in vitroで悪性黒色腫と間質細胞との反応をみるために,(第1法)患者よりの線維芽細胞を継代し、コラーゲン・ゲルキットで培養し、コロニー状になったSSM-1と混合した。(第2法)コラーゲン・ゲル培養キット中に培養した線維芽細胞の上にSSM-1浮遊液を重積した。以上2方法により悪性黒色腫と間質の浸潤モデルが作成できた。
4. パラホルムアルデヒド固定し、抗ヒトEカドヘリン抗体で免疫組織化学染色を行った。染色の安定性から、当初のABC法でなくSAB法を用いた。その結果、SSM-1は染色されず、初診時生検材料も陰性であり、細胞間の接着の弱いことが確認された。
5. MMP-2をRT-PCR法で検索し、バンドの検出を確認した。
6. MMP-2,MMP-9は抗MMP-2,9抗体で免疫組織化学染色を行った。初診時生検材料も染色したが、メラニン色素のため判定困難で、メラニンの脱色を試みたが不可能であった。その結果、MMP-9は陰性、MMP-2は腫瘍細胞、線維芽細胞とも陽性を示した。それにより、腫瘍の浸潤・転移には線維芽細胞の関与が重要であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi