研究課題/領域番号 |
09672103
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
玉川 裕夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (50127255)
|
研究分担者 |
雫石 聰 (雫石 聡) 大阪大学, 歯学部, 教授 (00028789)
小島 美樹 大阪大学, 歯学部, 助手 (20263303)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 仮想患者 / 卒後教育 / 歯科臨床教育 / コンピュータ / 教育支援システム |
研究概要 |
本研究は、短い期間しか行えない卒後臨床研修の弱点を補うため、コンピュータ上で創出された仮想患者に対してさまざまの診療計画を研修医が試し、その経過を確率的にシミュレートすることで、短時間のうちに研修医に予後を知らしめることができるような仮想患者システムの構築をめざしたものである。いわゆる、シミュレーション医療の範疇にはいるプログラムの開発を目的としてスタートし、問診に関与する部分を作成して、その後、それに基づいた口腔内を創出することを計画していた。 問診に関わるプログラムは予定通り作成できた。また、問診内容を他国語に翻訳して表示できるシステムに発展させることもできた。 次のステップである仮想口腔創出では、単に乱数を用いて各歯牙の状態を決め、それらの集合としての口腔を描出するだけでは、経験ある臨床医からみると非現実的で、日常の診療現場で遭遇しないような症例が創出されてしまう結果となることが明らかとなった。そのような症例について、診療計画をたてることの意義を問いなおした結果、創出アルゴリズムから作り直すことにした。 そこで我々は原点にたちもどり、仮想口腔といえども、日本人の口腔の現状を垣間見せてくれるものであり、しかも、口腔状態の遷移については現実に起こりうる範囲での変化が記述できるような仮装患者となるよう方針を修正した。 その結果、実在しうる仮想患者を創出するため、歯科疾患実態調査や、我々の研究室で管理している各種の疫学調査の結果を分析することに時間を費やすことになり、当初予定していた臨床写真を張り付けるだけの時間がとれなかった。最終的にペイントソフトで描画した絵を張り付けたホームページとなったが、見かけはともかく、創出される仮想口腔に多くの臨床医が違和感を覚えない結果が得られた。
|