研究課題/領域番号 |
09672120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
水口 清 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00133380)
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研究分担者 |
羽賀 俊明 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80287185)
花岡 洋一 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30180912)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | DNAによる個人識別 / D12S67 / D12S66 / D21S11 / VWA / DYS19 / Amelogenin / 物体検査 / D12S67の塩基配列多型 / 非ヒト霊長類のD12S67 / 非ヒト霊長類のD21S11 / LPL / 非ヒト霊長類のVWA / 歯からのDNA多型 / 法医学的物体検査 / D12S67. / amelogenin / 性別判定 / 義歯からのDNA多型 / 熱処理歯牙からのDNA多型 |
研究概要 |
本研究は種々のDNA多型のデータベース化と、歯科領域の試料からの個人識別および大規模災害時への応用を目的としたものである。得られた結果を纏めると以下の如くである。D12S67座位の部分増幅により細分類法を見いだし、133例の検査でalleleの数が11であったものが35に分かれることを示し、ヘテロ接合度は93%となった。さらに、188 alleleの塩基配列の比較では、allele数は52となり、ヘテロ接合度は約96%となった。D12S66、D21Sll、VWA、DYS19,D4S43座位について、それぞれ170、141、155、119、131例の試料を用いて多型検出を行ったところ、6、11、7、5、14種のalleleが見いだされた。D12S66、D21S11、VWA、D4S43のへテロ接合度は57、80、79、81%であった。またDYS19は日本人においてはallele 15が最も頻度が高く白人とは異なる傾向を示し、D21S11については塩基配列の異なるalleleを見いだし、VWAはallele 14とその他のalleleとの間で塩基配列の構成が2種に分かれ、新しい組み合わせの配列が存在することを見いだした。さらにD4S43については従来のallele 1を4種に細分類し、ヘテロ接合度が極めて高くなることを示した。いずれの多型も歯牙を資料として多型検出が可能であった。Dl2S67、D21S11、VWAについては非ヒト霊長類を対象に検査を行い、塩基配列の比較で従来の非ヒト霊長類の分岐を支持する所見、およびSTRの変異の特徴を見いだした。Amelogenin遺伝子の未知領域の塩基配列を決定し、従来の性別判定法より、高度に変性した資料に適した方法を確立した。また熱処理歯牙から200度以下であればDNAの検出が可能であることを示し、外観により検出の可能性を探るモデルを作成した。義歯からは5×5×1mmの試料で少なくとも2カ月間まではDNA多型が検出できることを示した。さらに1000人規模の大規模災害時を想定し、DNA多型による識別がD12S67、D21S11、VWAの3種で理論上可能であることを示した。
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