研究課題/領域番号 |
09672125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
久保田 隆朗 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20178049)
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研究分担者 |
久保田 英朗 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50170030)
佐藤 貞雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00084799)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | MMP / 顎関節滑液 / 蛋白分解酵素 / 顎関節円板細胞 |
研究概要 |
関節の軟骨基質成分の分解は、滑膜細胞、軟骨細胞から産生される種々の蛋白分解酵素(プロテアーゼ)により生じる。中でも、至適pHが中性領域にあるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)は、軟骨破壊との関係から注目されている。そこで、本研究では顎関節滑液中のプロテアーゼを明らかにするとともに、その活性と臨床病態との関係を検討した。 2年間の研究の結果、(1)顎関節から得られた滑液には、ゼラチンを基質とするエンザイモグラムおよびウェスタンブロット法により、主に分子量92KDa(proMMP-9と72KDa(proMMP-2)のプロテアーゼが観察された。(2)顎関節において、特にMMP-9の活性型(83KDa)のプロテアーゼは、正常例に比べ、顎関節疾患症例のうち罹患期間の長い症例で高値を示すことが観察された。(3)またラット軟骨細胞および円板細胞はMMP-2(72KDa-gelatinase)を恒常的に産生していたが、MMP-9は円板細胞のみ検出された。さらに、IL-1α刺激により両細胞ともMMP-9を産生し、その活性は増強された。 以上の結果により、ヒト顎関節疾患におけるMMP-9は主に円板細胞由来と考えられ、IL-1αなどの刺激によりその活性が増強されることがわかった。今後、他のサイトカインおよび臨床病態とMMPとの関係を検討する予定である。
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