研究課題/領域番号 |
09672144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
原山 尚 岡山大学, 薬学部, 教授 (30025712)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | パラジウム試薬 / ケレリスリン / ニチジン / ベンゾ[c]フェナンスリジン / ベンゾ[d]ナフトピラノン / アリール-アリール結合反応 / ベンゾ[C]フェナンスリジン |
研究概要 |
1) 新規パラジウム反応系によるベンゾ[c]フェナンスリジン型塩基の一般的合成法の開発 1-1) ケレリスリン型塩基の合成研究 既に我々はパラジウム試薬による分子内aryl-arylカップリング反応を用いるケレリスリン型塩基の合成研究を行い、脱離基がハロゲン(よう素、しゅう素)の場合には収率良く目的の反応が進行することを明かにしている。[Chem.Pharm.Bull.,44,1634-1636(1996)]本反応条件を脱離基がOTfである場合に適用したが、望む反応は進行しなかった。その後、種々反応条件を検討した結果、Pd(OAc)_2-二座配位phosphine ligand-PBu_3から製した新規なパラジウム反応系を確立した。本反応系は脱離基が種類(ハロゲン、OTf)に関係なく高収率でカップリング反応が進行することを明らかにした。 1-2) ニチジン型塩基の合成研究 さらに、本法がニチジンの合成法にも同様に、脱離基がハロゲン、OTfの時にも適用できることを明らかにした。 2) ベンゾ[d]ナフトピラノン型化合物の合成研究 ベンゾ[c]フェナンスリジン型塩基の合成研究の際に得た知見を、その酸素同族体であるベンゾ[d]ナフトピラノン型化合物の合成研究に応用し、ケレリスリンの酸素同族体であるアルノチンIの合成に成功した。現在、パラジウムを用いる閉環反応におけるアミドとエステルの反応性の相異について検討中である。 3) フェナンスリジン塩基の合成研究 前述の方法は酸素官能基を有するフェナンスリドン骨格の合成にも大変有用であり、trisphseridineの合成に成功した。 4) 新規なパラジウム反応剤[Pd(OAc)_2-DPPP-Bu_3P]の反応メカニズムについての考察 反応メカニズムについて検討を加え、PdとPhosphine ligandが1:3であれば反応は進行することを明らかにすると共に、触媒化についても検討を加えた。
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