研究課題/領域番号 |
09672165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山田 泰司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10057317)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | dysidiolide / プロテインホスファターゼ / 合成 / Diels-Alder反応 / リパーゼ / Diels-Alder 反応 / 海産セスタテルペノイド / プロテインホスファターゼ阻害 / cdc25A |
研究概要 |
プロテインホスファターゼcdc25A阻害活性を有する海産セスタテルペノイドdysidiolideの全合成を目的に本研究を行い、以下に示した3項目の成果を上げることができた。 1. 分子内Diels-Alder反応によるDysidiolideのデカリン部の立体選択的構築法の開発 モデル化合物を用い、Dysidiolide合成上重要なデカリン部の立体選択的な構築法を開発することができた。すなわち、プロピオル酸とジエンアルコールを縮合することにより分子内Diels-Alder反応を行いα,β-不飽和ラクトンを得、次いでMe_2CuLiによる立体選択的なメチル基の導入、C-6位のヒドロキシメチル化により、dysidiolideのデカリン部の合成に成功した。 2. (±)-Dysidiolideの形式全合成 前項で開発したdysidiolideのデカリン部の構築法を利用することによりdysidiolideのC-6、C-7及びC-11位に相当する不斉炭素を有するデカリンの合成に成功した。さらにC-12位とC-24位の脱酸素官能基化を行い、側鎖部を延長することにより(±)-dysidiolideの形式全合成を達成することができた。 3. リパーゼを用いた光学活性シクロヘキセノン誘導体の合成 Lipase AKを用いたラセミ体の光学分割により、光学活性なdysidiolideの合成原料となる光学活性エノンを高収率かつ高光学純度で得ることに成功した。 以上、本研究により(±)-dysidiolideの形式全合成を達成すると共に、光学活性dysidiolideの出発物質である光学活性エノンの合成も行うことができた。現在、光学活性dysidiolideの全合成に取り組んでいる。
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