研究課題/領域番号 |
09672177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
松田 久司 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (40288593)
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研究分担者 |
島田 ひろみ 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (90268102)
村上 敏之 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (40278445)
吉川 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (90116129)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 伝承薬効解明 / 高次機能サポニン / 和漢薬 / 糖吸収抑制作用 / 免疫反応 / 肝保護作用 / 構造活性相関 / 作用機序 / 柴胡 / 西洋トチノキ種子 / 抗アレルギー作用 / アジュバント活性 / 地膚子 / ギムネマ / オレアネン型サポニン / 糖吸収抑制 |
研究概要 |
糖吸収抑制活性、抗アレルギー作用、免疫系におよぼす作用、肝保護について天然薬物を広範にスクリーニングした。 ギムネマ葉に含まれるgymnemoside a〜fの化学構造を明らかにするとともに、関連サポニンの糖負荷後の血糖値上昇抑制活性や小腸切片におけるグルコースの取込抑制活性を見い出した。また、オレアノール酸配糖体について検討し、活性発現に必須な部分構造を明らかにした。さらに、代表的なサポニンを用いて作用機序の解明を行い、主として胃排出能抑制活性により、糖負荷直後の急激な血糖値の上昇を抑制することを明らかにした。さらに、これらの胃排出能抑制活性にはカプサイシン感受性知覚神経、交感神経系、中枢性ドーパミン2受容体が関与していることを明らかにした。 ラット腹腔肥満細胞を用いたヒスタミン遊離試験において、三度豆から強いヒスタミン遊離抑制活性を有するsandosaponinAおよびBの化学構造を明らかにした。白扁豆に含まれるlablaboside A〜Fの化学構造を明らかにするとともに、酸棗仁に含まれるjujuboside類および豆類に含まれるsoyasaponin類に強いアジュバント活性を見い出した。西洋トチノミ種子からescin類およびisoescin類12種を単離・構造決定するとともに、escin Ia,Ib,IIaおよびIIbの抗炎症作用を明らかにした。また、これらの糖吸収抑制作用に関し、オレアノール酸配糖体に類似した作用機序を明らかにした。 アメリカ人参からquinquenosideI〜III類や柴胡から肝保護作用を有するbupleurosideI-XIIIなどの化学構造を明らかにするとともに、活性発現に必須な部分構造を明らかにした。 以上、サポニンの薬理活性、構造活性相関、作用機序に関する興味深い知見を得るなど計画をほぼ完全に達成することができた。
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