研究課題/領域番号 |
09672214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
柏木 敬子 千葉大学, 薬学部, 助手 (80169424)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ポリアミン / プトレスシン / スペルミジン / スペルミン / ポリアミン輸送蛋白質 / 基質結合蛋白質 / 転写調節 / プトレスシン・オルニチンアンチポーター / ポリアミン輸送 / 遺伝子発現調節 / PotD / PotE / PotF |
研究概要 |
1. プトレスシン取り込み系の基質結合蛋白質(PotF)のプトレスシン結合部位をX線結晶構造解析及びsite-directed mutagenesisにより作製した変異PotFの活性測定より決定した。その結果、2分子のAsp、1分子のGlu、2分子のTrp、2分子のTyr及び1分子のSerがプトレスシンの結合に関与していることが明らかとなった。中でも、Glu185、Trp244、Asp247及びAsp278が重要で、Asp247がプトレスシン特異的な認識に関与していた。 2. 酵母のポリアミン輸送欠損株を用いて、ポリアミン輸送蛋白質遺伝子のクローニングを試みた。その結果、TP01(Transporter for polyamines1)遺伝子のクローニングに成功した。この遺伝子は12膜貫通領域を有する液胞膜上の蛋白質をコードし、この蛋白質は基質としてポリアミンのみを認識した。 3. スペルミジン優先輸送系は基質結合蛋白質(PotD)、2種の膜貫通蛋白質(PotBとPotC)、及び膜表在性ATPase(PotA)より成り、その遺伝子はオペロンを形成している。このオペロンの遺伝子発現はPotDとスペルミジンにより負の調節を受けること、PotDのプロモーター上の結合部位及びプロモーター領域への結合に関与するPotD上のアミノ酸残基を同定した。 4. プトレスシン・オルニチンアンチポータ(PotE)のトポロジーを、アルカリフォスファターゼとβ-ガラクトシダーゼとの融合蛋白質を作製して決定した。また、細胞質側に存在するGlu77、Glu207、Glu433が触媒部位を形成することを明らかにした。更に、PotEは膜電位依存性の取り込み活性を有することを証明した。
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