研究課題/領域番号 |
09672226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西川 淳一 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (90218131)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 転写調節 / ヒストンアセチル化 / クロマチン |
研究概要 |
真核生物において、蛋白質をコードする遺伝子の転写は基本転写因子やRNAポリメラーゼIIを中心とする転写装置がプローモーター上に集合することによって開始される。この転写反応の開始には、塩基配列特異的にDNAに結合する転写活性化因子が関与しているが、これらの因子と基本転写装置を仲介する因子としてコアクチベーターと呼ばれる蛋白質群が注目されている。p/CAFは酵母のヒストンアセチル化酵素(HAT)であるGCN5のhuman homologueとしてクローニングされた因子であるが、p300/CBPやACTRなどのコアクチベーターと結合してHAT複合体を形成している。本申請課題では真核生物の転写制御機構の中でのp/CAFの役割を明らかにする事を目的として機能ドメインの解析を行った。 まず、p/CAFの全領域にわたり欠損変異体を作成し、その転写活性化能をGAL4のDNA結合ドメインとの融合蛋白質として酵母で発現させて調べた。その結果、転写活性化能を持つ最小領域としてアミノ酸366番目から654番目までの領域を転写活性化ドメインとして同定した。この領域はヒストンアセチル化酵素活性に必要な領域と一致し、ヒストンアセチル化と転写活性化の関連が考えられた。一方、p/CAFのCBPとの相互作用に必要な領域を調べたところ、転写活性化能を持たない領域においてもCBPとの相互作用が見られ、CBPとの相互作用と転写活性化作用は独立した機能である事が明らかとなった。
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