研究課題/領域番号 |
09672281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
久保 一義 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00028846)
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研究分担者 |
真弓 忠範 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00098485)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 皮膚透過 / 吸収促進剤 / 生分解性 / イオン対 / 油水分配係数 / 経皮吸収促進剤 / イオン対形成 / 透過速度 / 透過係数 / 血中濃度予測 / 分配係数 |
研究概要 |
角質層のバリヤー機能のため著しく皮膚透過性の低いイオン解離する弱電解質薬物の経皮治療システムの開発を目的として、皮膚内分解性新規経皮吸収促進剤(YKS)を合成し、ラットにおけるin vitro及びin vivo評価を行い以下の成果を得た。1)四級アンモニウム構造を有するグリセリド誘導体であるYKSは、アニオン性モデル薬物として使用したクロモグリク酸ナトリウム(SCG)に対してカウンターイオンとして作用し、脂溶性イオン対を形成することにより皮膚透過性を大きく改善した。2)YKSは、pH安定性試験及び皮膚一次刺激性試験の結果、生分解性で低刺激性であり、有効で安全性の高いカウンターイオンであることが示唆された。3)イオン対形成による経皮吸収促進作用は、YKSによる皮膚前処置との組み合わせによりさらに改善された。4)生体への投与を考慮し、イオン対の溶解性の高い親油性基剤であるプロピレングリコール(15):イソプロピルアルコール(75):イソプロピルミリステート(10)基剤にSCG-YKSイオン対を飽和溶解度まで溶解して適用した場合、SCGの皮膚透過性はSCG単独の場合に比較して、透過速度で約15倍、透過係数で約3倍増加した。5)in vitro透過実験から求めた透過速度及びラグタイムと静注による体内動態パラメーターを用いてSCGの血中濃度推移の予測を行ったところ、in vivoの結果とは必ずしも一致するものではなかったが、in vivoにおいてもイオン対形成の有効性を明らかにすることができた。SCGのような水溶性の高い、消失半減期の短い(約24分)薬物の経皮吸収がYKSの共存下で大きく改善できたことから、YKSとのイオン対形成を利用してイオン解離する薬物の安全で有効な経皮治療システムへの応用が期待できる。
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