研究課題/領域番号 |
09672370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 新潟県立看護短期大学 |
研究代表者 |
杉田 収 新潟県立看護短期大学, 看護学科, 教授 (10092701)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 抗酸化能 / CHP / Hb・MB法 / ポリフェノール / 抗酸化物質 / カテキン / 清涼飲料水 / クメンヒドロペルオキシド / ヘモグロビン・メチレブルー法 / ルチン / お茶 / ワイン / クエルセチン / クメンヒドロペルオキド / ヘモグロビン・メチレンブルー法 |
研究概要 |
1、 クメンヒドロペルオキシド/へモグロビン・メチレンブルー(CHP/Hb - MB)法による抗酸化物質としてのポリフェノール類の測定 ビタミンC、ビタミンE,グルタチオンペルオキシダーゼを本法では抗酸化能物質として測定した。その他ミリセチン、クエルセチン(ケルセチン)、ルチン、エピカテキン、カテキン、没食子酸、カフェイン酸、レスベラトロールに抗酸化能が認められた。これらのポリフェノール類の化学構造で同一骨格を有する物質間では、保有する水酸基の数の多いものほど強い抗酸化能を示した。各物質1μ mol/mlあたりの抗酸化能はミリセチン(水酸基を6個保有)がもっとも強く、ミリセチンと同一骨格のクエルセチン(水酸基は5個)は中程度、さらに同一骨格のルチン(水酸基を4個保有)はもっとも弱い抗酸化能であった。またタンニン類のカテキンとエピカテキンは互いにジアステレオマーの関係にあり、水酸基の数も同数で抗酸化能もほぼ同値であった。さらにシンプルフェノール類である没食子酸は3個の水酸基を有し、カフィン酸は2個の水酸基を有するが、没食子酸はカフェイン酸より強い抗酸化能を示した。 2、 CHP/Hb・MB法による清涼飲料水中の抗酸化能 市販されている炭酸飲料、天然果汁、野菜汁、果実飲料、ウーロン茶等入手可能な飲料水100種類の抗酸化能を測定した。サイダー類はほとんど抗酸化能は認められなかった。乳製品には抗酸化能は認められないばかりか、過酸化物が存在するものもあった。烏龍茶など天然物の抽出飲料や野菜・果汁の入ったものには抗酸化能は認められた。多くの飲料水にはビタミンCが添加されているが、添加されていても必ずしも高い抗酸化能を示すとは限らず、ラベル表示だけでは抗酸化能の程度は推定できなかった。
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