研究課題/領域番号 |
09672379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (80239392)
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研究分担者 |
高屋 順子 千葉大学, 看護学部, 助手 (50302576)
山田 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (50292686)
井出 成美 千葉大学, 看護学部, 助手 (80241975)
平山 朝子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20110356)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 地域看護 / 看護判断 / 看護の専門性 / 保健婦(士) / 訪問看護婦(士) / 援助過程 / 保健婦(士)の活動 / 行政サービス / 訪問看護活動 |
研究概要 |
本研究の目的は、地域という条件下で行われる専門性の高い看護判断の構成要素を明らかにすることである。行政看護活動及び訪問看護活動を対象に4調査を行い、以下の知見を得た。〈調査1〉行政サービスとして機能する看護の専門性に関する保健婦(士)の認識:保健婦(士)31人を対象に、保健婦(士)らしさが発揮できたと自己評価する活動の内容や選定理由について郵送自記式調査を行った。その結果、公共的な解決が必要な課題、人々の主体性や潜在力の喚起とその条件づくり、生活共同体を単位とした援助にかわる判断の重要性を確認した。〈調査2〉機構改革後の保健所保健婦(士)の活動内容からとらえた看護判断:保健所の機構改革により活動体制に変化のあった2県の保健婦(士)138人を対象に郵送自記式調査を行った。その結果、(1)患者・家族援助(2)生活の質(3)取り組む援助課題の選定(4)援助の質(5)援助関係者への関わり(5)地城づくり(7)充実すべきサービス・資源・施策に対する看護判断の各要素を確認した。〈調査3〉母子保健計画作成過程における市町村保健婦(士)の活動内容からとらえた看護判断:2県の市町村保健婦(士)97人を対象に、計画策定過程に付随する保健婦(士)の認識について郵送自記調査を行った。その結果、住民の真のニーズ、関係者の考えや意識、まちづくりへのビジョンと協働者・賛同者の獲得、援助対象者・関係者の主体性の形成に関わる判断の重要性を確認した。〈調査4〉在宅療養者の生活の質向上に関わる訪問看護婦(士)の看護判断:訪問看護ステーションにおける4事例の訪問看護場面への参加観察及び看護婦(士)への面接聴取を行った。その結果、(1)自己選択・決定(2)生活行動の自立性(3)可能性や希望(4)本人の考えや意向(5)室内や戸外の安全性(5)爽快感や満足感(7)病状悪化等の予防(8)日々の生活事項の継続性(9)経済的負担(10)家族との情緒的な結びつき(11)地域内の人々とのつながり(12)居住地域への関心・愛着心(13)家族員の考え、の観点から患者・家族の生活の質を重視している看護婦(士)の判断を確認した。
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