研究課題/領域番号 |
09672410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
巻田 ふき 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (90219303)
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研究分担者 |
穂積 恵子 (山本 恵子) 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (60274982)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 老人保健施設 / リハビリテーション / 老年看護 / ターミナルケア / 在宅復帰施設 / 長期療養施設 / 痴呆性高齢者 / 在宅支援 / 終末期ケア / ストレス / 施設看護 / 満足度 |
研究概要 |
茨城県内の老人保健施設(以下老健)を対象に、老健の役割について在宅復帰施設と長期療養施設の画面-リハビリテーション-、在宅支援、ターミナルケア、痴呆性高齢者への対応-から検討し、それらを通して、老人保健施設における看護の役割についての課題を明らかにすることを目的とした。1997年における第1次調査は35施設を対象とし、24施設の回答が得られた。続いて1998年に41施設を対象とした第2次調査を行い、28施設から回答を得た。 その結果以下の点が明らかになった。(1)老健は、「在宅復帰施設としての機能と長期療養施設としての機能を併せ持っているものの、将来は在宅復帰施設としての機能を充実させたい」と回答している施設が半数を超えた。(2)在宅復帰施設として機能するためには、リハビリテーションやデイケア、ショートステイなどの充実が必要であった。そしてさらに、退所後のフォローアップが重要であるが、そのための人手が確保できないという問題が指摘された。(3)痴呆性高齢者は症状が進むにつれて在宅ケアが困難であり、在宅復帰は益々難しくなっていた。今後は特に痴呆性高齢者への対応のあり方を検討していくことが重要であった。(4)長期療養施設としての機能が充実するためには、施設内のターミナルケアのあり方と入居者の住みやすい環境づくりの視点が重用であった。 以上のような結果から、老健の看護は、(1)在宅復帰に向けた、地域ケア態勢と家族へのサポート態勢つくり、さらには住環境整備に目を向けること、(2)長期療養施設としての機能充実のために、施設内の医療処置やターミナルケアの検討、施設内における生活の質を高めること、(3)痴呆性高齢者の対応について、施設の環境づくりとケアのあり方の両面から検討していくことが課題であった。今後さらにこれらの点について研究を継続していきたい。
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