研究課題/領域番号 |
09672411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
吉沢 豊子 長野県看護大学, 教授 (80281252)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 更年期 / 更年期症状 / 内容分析 / 更年期の捉え方 / 女性のエンパワメント / 更年期移行期 / 女性の体験 / 健康教育 / エンパワーメント / 閉経期症状 / 女性の症状体験 / 因子分析 / ライフスタイル / 更年期障害 |
研究概要 |
本研究の目的は大きく4つに分けられる。一つは、更年期女性の更年期にまつわる症状を特定化すること、2つ目は地域別、又は閉経段階別に症状出現とその関連要因を明らかにすることであり、また、この年代の女性の更年期、閉経、年をとることに対する認識を明らかにすることである。さらにこのような症状をもつ女性に対してどのような健康教育が必要かを検討し、プログラムの開発をすることであった。研究方法は、郵送による調査を行い、量的研究、質的研究の両方からの分析を行った。 結果 : 更年期の特徴的症状は因子分析を使用し、6つの因子を抽出した。「気分変調」「知覚運動系不快症状」「内分泌系不快症状」「血管運動系不快症状」「自律神経系不快症状」であり、累積寄与率は42.5%であった。特に更年期女性にとっての特徴的症状とは「気分変調」と分類された精神的症状であり、さらには「知覚運動系不快症状」と認識された手足のしびれや関節、筋肉痛であった。これを地域別(都市部と地方都市)で比較してみると地域差はみいだされなかった。また、症状とその関連要因をみると、症状にはエストロゲンの低下そのものが影響するものと、社会・心理的要因たとえば、ストレスが関連している症状があることがわかり、更年期とは一概にエストロゲン欠乏によっておこる障害であるとは言いきれないことがわかった。各閉経段階別による更年期のとらえ方では「無感覚」[通過点」「否定的表現」が上位であり、加齢のとらえ方は「過ごし方」「否定的感情」「成熟」であった。また、閉経のとらえ方は「晴れ晴れ」「月経からの開放」「嘆き」が上位であった。プログラムの開発においては、更年期一般の知識の提供にはならないような、更年期女性のこころとからだのエンパワメントになるような健康教育プログラムの開発を行った。
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