研究課題/領域番号 |
09672412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 信州大学 (1999) 長野県看護大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
麻原 きよみ 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80240795)
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研究分担者 |
鈴木 真理子 (鈴木 眞理子) 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 講師 (10281255)
百瀬 由美子 信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (20262735)
小西 恵美子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)
柳沢 節子 信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (90200534)
前田 樹海 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (80291574)
征矢野 あや子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (20281256)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 農村 / 地域看護活動 / エスノグラフィー / 文化 / 保健婦 / 地域看護 / 看護活動 |
研究概要 |
本研究は、農村に特有な看護活動はどのようなものか、保健婦は農村における活動をどのようにとらえているのかを探求することを目的とし、農村地域に勤務する24名の保健婦にエスノグラフィックインタビューを行い、質的に分析した。その結果、以下のことが明らかとなった。 1.農村地域は、「伝統的な価値・規範」を保有する一方で、急激な「生活の変化」がみられた。 2.農村地域住民と保健婦との関係性として、「保健婦と地域とのつながりの強さ」がみられた。 3.農村地域看護活動として、「町村全体を対象とする」、「企画から実践まで行う」、「地域の中にシステムをつくる」、「人と機関、施設とつながりをつくる」、「実態を見る」、および「即、実践する」がみられ、これらの活動に共通する実践の全体志向性、住民密着性、即応性、創造性、多面性といった性質が抽出され、農村地域看護活動の特性および農村保健婦に必要な能力を示した。 4.農村地域看護活動で中核をなす「人、機関、施設とつながりをつくる」活動には、「地域住民とつながりをつくる方法」、「関係職員・専門職とつながりをつくる方法」、「個人・家族とつながりをつくる方法」、「事業を行う際につながりをつくる方法」、「地域の中につながりをつくる活動」がみられ、これらの活動の実践の段階に農村地域のみに特有な具体的な看護活動および方法がみられた。 5.農村地域看護活動に対する保健婦の認識として、「保健婦の活動理念」、「保健婦の達成感/やりがい」、「農村保健婦であることの不利」、「保健婦の正義感:町のために、住民のために」、「責任の自覚」、「向上心」が抽出され、「保健婦と地域のつながりの強さ」が農村地域の「保健婦の達成感、やりがい」を高めていた。 以上のことから、効果的な農村看護実践のために、農村地域看護活動の実践知を帰納的に抽出して知識を蓄積し、体系化することの重要性を考察した。
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