研究課題/領域番号 |
09672432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 東京女子医科大学 (1998) 東京女子医科大学看護短期大学 (1997) |
研究代表者 |
伊藤 景一 東京女子医科大学, 看護学部・看護学科, 助教授 (00191883)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | ケースミックス指標 / 日常生活動作 / ケアの必要度 / 脳血管障害 / 神経難病 / 在宅ケア / 看護必要度 / ADL / 難病 |
研究概要 |
本研究の目的は、在宅ケアの必要な脳血管障害患者および神経難病患者をスクリーニングするための簡便なケースミックス指標を開発することである。対象者は、大学病院の脳神経外科系および神経内科系病棟を生存退院して、調査時点で在宅に居る20歳以上の411名である。本研究では、Guttman解析構造を用いた身体的ADLの階層構造を測定し、在宅ケアに必要なコストと身体的ADLの階層構造からみた障害度との関連性を調べた。看護・介護ケアに費やされた実時間を代用コストに変換して間接費用とし、直接費用支出と合わせた総医療関連費用を算出して指標を考案した。主要な結果は以下に示す通りである。 1.身体的ADLの各項目はGuttman尺度を構成し、かつ階層的一次元性を認めた。 2.ADLが障害されていく順番は、衣服の着脱、入浴、歩行・移動、日常の会話、排泄、および食事の順であった。 3.ケースミックス指標の値は、障害度に応じて指数関数的に増加する傾向を示した。 4.障害度の高い群では、神経内科系の退院患者の方が、脳神経外科系患者に比べて、相対的なケースミックス指標の値は、相対的に高くなる傾向を示した。 5.以上から、今回開発されたケースミックス指標は、在宅ケアの必要度査定する患者分類指標の1つとして利用可能であることが示されたと考えるが、今後さらに対象者数を増やして、ケースミックス指標の感度分析を実施していくことが必要である。
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