研究課題/領域番号 |
09680005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
鳴海 多恵子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90014836)
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研究分担者 |
日景 弥生 弘前大学, 教育学部, 助教授 (10142829)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 手指 / 手指の運動機能性 / 被服製作学習 / 器用 / 評価 / 糸結びテスト / 学習効果 / 被服製作 / 巧緻性 / 微細運動機能 / 作業経験 / 反復練習 / 自己評価 / 糸結び / 評価方法 |
研究概要 |
本研究は、被服製作学習の意義の一つとして、手指の運動機能性の向上に寄与することを確認するために、現代の子どもの手指の運動機能性の実態について「糸結びテスト」を用いて、数量的に把握した。その結果、現代の子どもは1958年の成績に比べ、女子では40〜50%、男子では40〜60%低下していることが確認できた。糸結びテストの現代の子どもの手指の運動機能性の優劣と学習、生活習慣、性格の特徴との関係を検討したところ、手指の運動機能性に優れた子どもは学習に積極的で、自信を持ち、協調性がある。また、遊びや習いごと、手伝いなど様々な活動をしているのに対し、劣っているものは神経質で自己不信の傾向があり、テレビ視聴やテレビゲームに費やす時間が多いことが確認された。これらのことから、手指の機能性の優劣は、単に作業能率に影響するだけでなく、性格や学習への取り組みにも影響があることが確認できた。手指の器用さに対する自己意識と実態について、高校生を対象に調査したところ、自分を器用と自己評価するものは少なく、特に女子に、過小評価する割合が高かった。このことは被服製作学習を進める上で意欲を低下される一因と考えられ、手縫いの反復練習の効果について高校生を対象に調査したところ、自分を不器用と過小評価するものは、上達度が低いことが明らかとなった。被服製作学習が手指の運動機能性の向上に寄与することについては、大学生を対象に10ヶ月間の授業期間の経過を追究し、継続的に作業を行うことにより、手指の運動機能性が向上することを確認した。
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