研究課題/領域番号 |
09680014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山岸 雅子 金沢大学, 教育学部, 助教授 (00239873)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 住要求 / 地域性 / 北陸地方 / 住居観 / 富山県 / 住まい方 / 石川県 |
研究概要 |
研究目的 平成8年度までの研究では石川県について調査分析を行ったが、本研究ではさらに石川県の補足として能登地方の過疎地についての調査分析、及び富山県の調査分析を行い、地域性と住要求の関係を明らかにしようとしている。中心市街地と郊外、過疎の村などの住環境特性や、独立住宅と集合住宅などの住宅形態が、居住者層、住宅の地域性や住まい方実態、居住性評価、住要求や住居観に与える影響について検討し、石川、富山両県にわたる研究の総括を行っている。 研究結果 石川県過疎地奥能登の珠洲郡内浦町に立地する独立住宅居住者、富山市のベッドタウンである射水郡小杉町の太閤山ニュータウンの独立住宅居住者、富山市中心市街地に居住の独立住宅居住者及び集合住宅居住者に対して調査を行い、以前調査済みの金沢市中心市街地立地の集合住宅居住者、金沢市郊外の松任市の山島台ニュータウンの独立住宅居住者、能登中央の中都市の既成市街地立地の独立住宅居住者に対する調査結果と比較検討を行った。その結果、例えば住宅タイプが集合住宅やニュータウンではLDKタイプが多いのに対し、能登や富山県はKやDKタイプが多いなど、住宅の地域性がみられる。特に奥能登や中心市街地において高齢化が進み、また20年前に分譲されたニュータウンも一様に高齢化しているなど、居住者層の地域性がみられる。年中行事などに対する意識には、段階的な地域性が顕著であった。例えば結納を自宅で行いたいとする世帯は、奥能登から能登中央、金沢と、都市圏から離れている方が強く、さらに富山市に近づくにつれてさらに少なくなる。また、高齢者と子世帯の同居に対する意識についても法事や葬式などにみられた、伝統的慣習的な意識の強さの順で同居意識が強いことなどが明らかになった。
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