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ケーキのスポンジ組織形成に及ぼす糖類特に糖アルコール類の影響

研究課題

研究課題/領域番号 09680025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学
研究機関広島大学

研究代表者

井川 佳子  広島大学, 教育学部, 教授 (90136391)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードスポンジケーキ / 糖 / 糖アルコール / バッター / 焼成過程 / ケーキ比容積 / テクスチャー特性 / 官能評価 / 乳化剤 / ケーキ物性 / スポンジ構造 / 熱変性温度
研究概要

5種の糖アルコール(Erythritol,Xylitol,Sorbitol,Maltitol,Lactitol)と3種の糖類(Glucose,Maltose,Lactose)を、単独或いは1対1に混合してスポンジケーキ中のスクロースに代替した場合に生じる諸現象を、バッターの性質、焼成工程における温度履歴、形成されたスポンジ組織の物性として捉え、バッターの性質やスポンジ組織形成における糖類の影響について追求した。また官能評価を行って、ケーキの機械的な物性と感覚との関連についても探求した。
1. 溶解度の低い糖を含むバッターは比重が大きくなる傾向にあり、気泡の安定性が劣ると判断される場合が多かった。また、バッター比重とケーキ比容積の間には、負の相関が認められた。
2. バッターの示差走査熱量測定により得られた吸熱ピーク温度(以下バッターTp)は、糖の分子量にほぼ対応する高さを示し、ケーキ生地の硬化温度を表すと考えられた。ケーキ焼成中の昇温速度や最高到達温度とバッターTpとの間には正の相関が認められ、収縮開始時間とも関連していた。またケーキ比容積とバッターTpの関係は、Tpが88℃付近に最大値を持つような2次曲線で近似できた。バッターTpとケーキの温度履歴や比容積の間に見られた関係から、糖の代替はバッターTpを変化させ、ケーキの温度履歴に影響を与え、ケーキの硬化時期や蒸気圧の強さを左右し、その結果として膨化の程度、即ち比容積に影響すると推察できた。
3. 糖の組み合わせによって、多様な物性と触感を持つケーキが得られた。糖アルコールを含むケーキは概して砕けやすく凝集性が低くなったが、キシリトールは例外であった。還元糖と糖アルコールを混合した場合に、スクロースケーキ類似の物性を示すケーキが得られた。感覚的なやわらかさは、圧縮応力よりもケーキ比容積の大きさと関係することが分かった。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 井川佳子: "スポンジケーキの焼成過程に及ぼす糖代替の影響" 日本食品科学工学会誌. 45巻・6号. 357-363 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikawa Yoshiko: "Effects of Sucrose Replacement on Baking Process of Sponge Cakes" Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaisi. 45(6). 357-363 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井川佳子: "スポンジケーキの焼成過程に及ぼす糖代替の影響" 日本食品科学工学会誌. 45巻・6号. 357-363 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 井川佳子: "スポンジケーキの焼成過程に及ぼす糖代替の影響" 日本食品科学工学会誌. 45巻6号(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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