研究課題/領域番号 |
09680052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 山形県立米沢女子短期大学 |
研究代表者 |
山田 則子 山形県立米沢女子短期大学, 健康栄養学科, 教授 (50107314)
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研究分担者 |
尾形 健明 山形大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50091830)
松本 時子 山形県立米沢女子短期大学, 健康栄養学科, 助教授 (70310175)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ウコギ / 活性酸素消去能 / ESRスピントラップ法 / 加熱調理操作 / ビタミンE欠乏ラット / 過酸化脂質 / ポリフェノール / ビタミンC / ESRスピントラップ標準添加法 |
研究概要 |
1. ウコギの活性酸素消去能の定量的解析 ウコギ(Eleuthreococcus sieboldianus)の葉の0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)抽出液を試料し、スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過酸化ラジカル、一重項酸素に対する消去活性をESRスピントラップ標準添加法により評価した。ウコギ生葉にはSOD換算値で約3unit/mgの高いスーパーオキシド消去活性が認められ、一般の緑黄色野菜よりもかなり高い値であった。これらの消去活性は季節とともに増加し、夏期に最大を示すことから、消去活性の増加は植物の光ストレスに対する防御機構である考えられる。 次に、加熱調理操作(茹でる、蒸す、電子レンジ)の違いに因るウコギのスーパーオキシド消去活性の変動を検討するとともに、ポリフェノール類およびビタミンC含有量のこれらの調理操作による損失量を調べた。2分間ゆで操作により消去活性は生葉の20%に減少したが、電子レンジでは5分間加熱しても生葉と同じ値を示した。これらの結果から、スーパーオキシド消去物質は短時間加熱には強い水溶性の物質であることが示唆された。また、総ポリフェノールとビタミンCは蒸し操作では90%以上が残存したが、茹で操作の残存率は低値を示した。 2. 活性酸素消去能のin vivo解析 ビタミンE欠乏ラットを作成し、2%または10%のウコギ粉末を添加した飼料で5週間飼育し、経時的に尾静脈から採血し、溶血率および血中の過酸化脂質およびコレステロールレベルを測定した。その結果、ビタミンE欠乏ラットに顕著に認められる溶血はウコギ粉末摂取により改善されほとんど認められなくなり、血中の過酸化脂質レベルも有意に低下し、ウコギ摂取は生体内の酸化反応を抑制できることが示された。さらに、ウコギには血中のコレステロール低下作用があることが示された。
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