研究課題/領域番号 |
09680057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 昭和女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
天野 寛子 昭和女子大学短期大学部, 教授 (80054154)
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研究分担者 |
伊藤 セツ 昭和女子大学, 生活科学部, 教授 (60073558)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 生活時間 / パートナー・シップ / 家事労働評価 / 女性農業者 / 夫妻の生活時間 / 無報酬労働 / 家事労働 / 農業労働 / 生活改善 / グループ活動 / パートナーシップ |
研究概要 |
1997年10月〜1998年2月に積極的に農業に取り組む農業者の夫妻、生活時間調査およびアンケート調査を自記留置方式で実施し、有効回答生活時間181人アンケート215人を得た。平均年令夫42.4才、妻40.0才。「農業者夫妻の関係」を分析し次のような知見を得た。 1 生活時間調査結果 (1)農業従事日の夫妻の全労働時間(農業労働時間+家事労働時間)は妻は夫より1時間50分長く、生理的生活時間は、妻が1時間短い。農休日にも、全労働時間は夫妻で大差があり、妻の家事労働時間が長く、妻は農休日にも休めない状態にある。 (2)夫は家事労働に参加する率も時間も少ない。 (3)社会的文化的生活時間は、農業従事日には夫妻共に短い。農休日に妻はリフレッシュできる状態にはない2 アンケート調査結果 共同参画は妻が農業経営に積極的に参画することで進展しているが、夫の「家庭生活参画」意識は進んでいない。妻の農業労働報酬に関する意識はまだ高くはなく、農業所得を「世帯主名義」を当然と考えている夫は8割である。「明確な職業人自覚」をもつ妻は3割であるが、「妻個人としての納税意識」は低い。介護労働については、意見があいまいである。意見表明に関しては「女性の発言のチャンスが少ない」と4割の女性が感じている。 3 生産・再生産領域における無報酬労働の評価 (1)積極的な農業者夫妻でも、「生産」領域における労働評価を明確にする意識は十分に進んでいない。 (2)「再生産労働」である家事労働に対する労働報酬意識は、妻にも夫にも希薄である。 (3)「再生産労働」である介護労働の分担・貢献の評価に関する考え方は、家事労働よりさらに曖昧である。 全体として、平等なパートナー・シップはまだ十分に進んでいない。
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