研究概要 |
R.Clausius,W.Thomson,M.Rankineらの熱力学第一、およびエントロピー導入による第二法則への寄与を数学的方法に焦点を置いて、資料の収集と分析を行った。その成果として、F.Fourierの具体的影響を詳しく明らかにすることができた。 それらは、Clausiusについては、流れの流入と流出との差を作ることで2次微分のみを残す方法と、流れのエネルギー保存的表現であることが分かった。 W.Thomsonについては、Fourier級数の具体的な問題への利用と、同上のエネルギー保存的表現であることが明らかになった。 さらに、E.Clapeyronによって提示されたCarnot's function C(第二法則への導入)が、理論と実験データを繋いでいることを発見した。 R.Clausiusの力学的熱理論(16論文)から、約500の物理量についての方程式をデータベース化(第2版)して、その有用性を客観化することに成功した。 (第1版は科研費により1989年に出版)
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