研究課題/領域番号 |
09680093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中原 凱文 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究所, 教授 (50095717)
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研究分担者 |
菊山 宗嗣 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究所, 部長(研究職)
永田 瑞穂 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究所, 研究員
北川 淳 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究所, 助手 (80260529)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 成長期 / 骨代謝 / 骨代謝マーカー / 運動習慣 / 超音波法 / Ca摂取量 / 運動経験 |
研究概要 |
【形態変化と運動能力】 身長・体重の変化において、個人差は認められたが、身長は4年次から5年次の一年間での伸びは平均5.78cm、5年次から6年次では7.51cmであり、10cmを超すものが数名見られたことは、急激な成長期に入っている又はほぼピークになっていると思われる子がいた。体重は同様に、4kg前後、6kg前後であり、長軸方向への伸びが大きい傾向であった。握力は15.5kg、20kgで全国平均より3〜5kg程度低値であるのに、垂直跳びでは37cmと45cmと全国平均値を上回っていた。 【骨代謝マーカーと骨量変化】 骨代謝を反映している骨形成ホルモンと骨吸収ホルモン動態をみると、4年次から6年次の二年間において、骨形成ホルモン(骨型アルカリフォスファターゼ)の活性が高く、有意であった。特に身長の伸びの大きい子は顕著であった。骨構造を反映しているBUAの上昇もみられ、骨代謝の高回転型へ移行している状況がみられた。学校以外に定期的な運動習慣のある子供(サッカーと野球のスポーツ活動を行っている子供)、33名)は、運動習慣のない子供(11名)に比べ、5〜6年の間での身長の伸びと骨形成マーカー及びBUAにおいて差を認めた。 【Ca摂取量について】 Ca摂取量は、全体としては600mg/day程度摂取しているが、400mg/day前後の子供もみられた。Ca摂取量と骨量並びに身長の伸びなどとの関連性は、有意ではないが、関連性を示唆する傾向は認められた。三年間で偏食が徐々に改善されている子が多く認められた反面、朝食が欠食又はそれに近い子は、改善が認められていなかった。 この三年間の調査・測定の結果、以下のような特徴を認めることが出来た。 【○!1】体格的な変化は個人差が大きいが、5〜6年生の一年間で急激な発達傾向を認めた。 【○!2】スポーツ活動を行っている子は、骨代謝が高回転を示し、骨形成並びに体格形成によい影響を及ぼしていた。 【○!3】Ca摂取量ばかりでなく、バランスのとれた食生活が大きな要因であることが示唆された。
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