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リズム運動,ボディワークの精神生理学的研究-リズミカルなボディコンククトについて

研究課題

研究課題/領域番号 09680108
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

平井 タカネ  奈良女子大学, 文学部, 教授 (30107346)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードリズム運動 / ボディワーク / ボディコンタクト / ダンスセラピー / 精神生理学 / Body Contact / リラクセーション / メンタルテンポ
研究概要

平成9年度から本年にかけて,リズミカルな運動やボディワークが心身の活動にどのような影響を与えるかについて,特に今回はリズミカルなボディコンタクト(撫でる,たたく,揺らすなど身体のふれあい)を対象として実験的に考察を試みた.
スポーツなどのダイナミックな身体活動の中で,ダンスは個の自然な表現や表出を促すことができ,また同時に競争というより他者許容的(連手・腕や肩を組むなど)である.近年注目されはじめたダンス・ムーブメントセラピーもこのような運動特性や関係性が理解されたことによるといえよう.
3年間の実験的検討を通して,このような活動が心身に与える影響は以下のようにまとめることができよう.なお,この間新しい課題も見出されており,さらに研究を継続したいと考えている.
1.心拍数・呼吸数の変化:自律神経系活動としての心拍数(R-R間隔も含む)や呼吸数は,撫でる・揺らすなどのボディワーク後に著明な減少傾向を示した.すなわち,ボディワークを受けることによって交感神経系の興奮が抑制されることが示された.
2.脳波変動:ボディワーク後はα帯域のピーク周波数が低下し,さらにボディワークによってα1波の増大領域が拡大した.
3.プリファード・テンポ(メンタルテンポ)の変化:指タッピングによる快適動作速度は,ボディワーク後に遅くなる傾向が示された.
4.パーソナル・スペース:ボディワークを受けた後の他者との快適空間は拡大する者と縮小する者があった.拡大した者は「気分がよくなったので,空間を大きく動きたかった」と述べ,縮小した者は「人に近づかれても平気になった」と述べた.
5.過食症のグループ療法の結果:ボディワークを通して「自分を大切にそして優しく受け入れる気持ちが高まり,他者との交流が楽になる」という強い効果が認められた.

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 平井タカネ: "自己表現および交流のためのボディワークとダンス"第12回 大韓舞踊学会シンポジウム プロシディング. 21-31 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 崎山ゆかり,平井タカネ: "ダンス・ムーブメントセラピーにおけるタッチングの一考察"日本芸術療法学会誌. Vol.28No.1. 113-119 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平井タカネ: "やわらかいスポーツへの招待-第7章交感する心とからだ"奈良女子大学文学部スポーツ科学教室編, 道和書院. 23 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takane Hirai: "Body work and dance for self expression and communication"Proceeding of 12ィイD1thィエD1 Korean Society of Dance. 21-32 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yukari Sakiyama, Takane Hirai: "A Study on Touching in Dance/Movement Therapy"Japanese Bulletin of Arts Therapy. Vol.28 No.1. 113-120 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takane Hirai: "Invitation to Soft Sports -VII Body and Mind as unity"Sport Science Dept. (ed.), Nara Women's University, Douwa shoin publisher. 136-158 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平井タカネ: "自己表現および交流のためのボディワークとダンス"第12回大韓舞踊学会シンポジウムプロシーディング. 21-31 (1997)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 平井タカネ: "やわらかいスポーツへの招待-第IIV部こころとからだの調和を求めて"道和書院(奈良女子大学スポーツ科学教室編). 23 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 平井タカネ: "自己表現および交流のためのボディワークとダンス" 第12回大韓舞踊学会シンポジウムプロシ-デング. 21-31 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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