研究課題/領域番号 |
09680143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 武庫川女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
北島 見江 武庫川女子大学短期大学部, 体育学科, 講師 (90204891)
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研究分担者 |
玉越 希 武庫川女子大学短期大学部, 文学部, 助手
目連 淳司 武庫川女子大学短期大学部, 体育学科, 教授 (50157814)
黛 誠 武庫川女子大学短期大学部, 文学部, 教授 (40085189)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | Gyrotonic Method / 筋放電 / 体表面温度 / 運動負荷強度 / ダンス・パフォーマンス / 女子大学生 / ダンサー / ジャイロトニック Xソード / 筋作業 |
研究概要 |
平成9年度は、本Methodにおける初めての実験・研究のためその効果が確実視されるダンサーを被検者に(1)筋作業の特徴(2)バーレッスンとの作業比較(3)体表面温度の経時的変化(4)運動負荷強度の4項目に絞り実験を行った。 結果、運動負荷強度は、約30%HRMAXと比較的低いものであったにもかかわらず、体表面温度の経時的変化をみると、未熟練者は、被検者間に上昇率のばらつきがみられたが、熟練者では、トレーニング後は約3度上昇した。また、作業時の筋参加状態は、同一トレーニングでありながら、被検者間の筋放電様相に若干の違いがみられた。これらより、処方の初期には個人的なアドバイスを要するものであるが、腰部への負担軽減が認められたうえ、ウオーミングアップとしての効果も得られるものであると考えられる。 平成10年度は、おもに (1)Gyrotonic Methodによるダンスパフォーマンス効果に絞り実験した。 結果、体構成では、Fat%が減少。周育は、下肢及び胸囲が減少。体力では、上体そらし、体前屈が上昇。また、片足脚支持による脚上挙保持の向上が認められた。すなわち、外見上、体型がすっきりしたうえ脊柱を支える諸筋群が強化されたことで、動きの拡大化が立証されたことになる。 上記2年間の実施により、負荷強度は30%HRMAXであったが、熟練者の体表面温度の経時的変化は約3度上昇した。また、筋放電様相では、運動が座・仰臥・伏臥実施のため、腰部の負担軽減が見られ、かつトレーニングに関わる諸筋群のみの筋放電様相であった。体構成はFAT%が減少。周育は下肢及び胸囲が減少。また、片足支持の脚上挙が向上し動きの拡大化がみられた。つまり、関節可動域の拡大化と支持能力の強化がはかれたことになる。これらの結果をふまえ、本研究はGyrotonic Methodが欧米においてリハビリ領野で急速に普及している実状を踏まえ、我が国においても広く活用されるためのトレーニングの処方・方法の確立をめざす。
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