研究課題/領域番号 |
09680174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
守屋 以智雄 金沢大学, 文学部, 教授 (50052494)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 成層火山 / 太平洋 / カルデラ火山 / 溶岩原 / 小楯状火山 / 沈み込み帯 / 火山体進化 / 火山型 / 中央アメリカ / 火山 / 地形発達史 |
研究概要 |
太平洋東西両緑地域の火山のタイプの差違について検討し、その要因を考察した。資料入手などの制約もあって、調査地域は北太平洋両縁に限定された。火山のタイプなどの違いを以下にまとめる 1 成層火山は日本列島・フィリピン・千島弧では1発達系列上にのる。一方USA、メキシコでは山頂を通る弱線に沿って流紋岩質熔岩ドームと玄武岩質スコリア丘が並ぶもの、デイサイト質熔岩ドームを玄武岩一安山岩質熔岩流・火砕物が覆うもの、浸食された成層火山頂を玄武岩質楯状火山が覆うもの、など多様である。 2 中米地域は日本の成層火山と類似し、1発達系列上にすべての成層火山が乗るように見える。 3 カルデラ火山は千島・日本列島・フィリピン・中米では「漏斗型」、メキシコでは「Valles型」USAでは両者混在する。「漏斗型」は沈み込み帯、「Valles型」は非沈み込み帯のカルデラと考えるとよい分布を示す。 4 千島のカルデラの大部分は外輪山を持ち、カルデラ火山でなく後期型成層火山に属する。径6-10kmと成層火山頂のカルデラとしては大きすぎ、海水一マグマの接触による大爆発でカルデラが拡大したものと考えたい。 5 玄武岩質熔岩原・小楯状火山・小成層火山はUSA、メキシコで広く分布し、中米・千島・日本・フィリピンで少ない。フィリピンでは沈み込み帯内に存在する拡大軸に関連した小楯状火山がかなり分布する。 6 火山のタイプには沈み込むプレートの性質、縁海の拡大など、プレート運動規模の要因が直接関わっているのでなく、マントル-地殻下部付近の応力場・温度がより直接的に関連するらしい。
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