研究課題/領域番号 |
09680203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
山田 達雄 国立教育研究所, 国際研究・協力部, 部長 (90047887)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 情報活用能力 / FCAI / オーサリングシステム / グループウェア / プレゼンテーション / 学習統合環境 / 総合的な学習 / ASP / 測定評価 / アンケート集計 / 電子掲示板システム / データベース |
研究概要 |
本研究では児童生徒の情報発信を円滑に行えるようにするために必要な資質(1)を分析するとともに、それを支援するソフトウェアとして以下の(2)(3)の2点を開発した。 (1) 総合的な学習を支える資質の研究 平成10年度の後半に明確になった次期学習指導要領では小中高校で「総合的な学習」が必修として規定されたが、この学習を情報発信を含む情報活用の実践力の視点で支える児童生徒の資質を明らかにした。項目数を少なくすることに努めたが、全体で7つの大項目、21の中項目になった。実際にこれを指導計画、指導案として記述する書式も定めた。 (2) FCAIファミリーソフトの開発・改訂 すでに堀口秀嗣らがワープロならば使えるという教員であれば自作できる方法としてFCAIシステム、ゴミリス、シミュレーションを開発してきたが、本研究ではこれをWindows版に拡張して一体化し、FCAIファミリーソフトとして完成させた。これを長崎県教育センター等の研修講座や長期研修生の自作手段として活用して評価を得た。コースウェアからゲーム性の有るゴミリスやシミュレーションを呼び出すことによって、様々な教科の学習活動で利用可能であることが研修講座での実践を通して明確になった。これを利用して、児童生徒が調べ学習をした結果をゲームにして相互に利用しあう学習活動も行った。 (3) 「楽習くん」の開発と実践 調べ学習からまとめ、発表という一連の活動を支援するためのソフトウェアとして、小学生でも作成して利用できる学校用グループウェア・プレゼンテーションのための「楽習くん」を神奈川県立教育センターの協力で共同開発した。さらに、神奈川県の海老名市、相模湖町の小学校で「楽習くん」を利用した授業を実践してソフトウェアの操作性や機能と学習活動としての有効性を確認した。研究終了時点で「楽習くん」をFCAIファミリーソフトの重要な機能として1つのパッケージにまとめた。 以上のソフトウェアを希望者が入手できるように、自作ソフトの流通を活動の柱とする(財)学習ソフトウェア情報研究センターに登録した。
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