研究概要 |
社会教育,学校教育等での連携の必要性とデータベース利用に関する実態を調査し,今後の連携に必要となるデータベースシステム,テレビ会議システム等に対する課題を明らかにした。その結果,今後の課題である社会教育施設,学校等のデータベースを情報通信ネットワークにより利用者間で相互に情報登録・検索・分析可能なデータベースシステムを検討し,学習支援の目的に応じたサブシステムを開発した。 サブシステムは,(1)Web掲示板システム,(2)Webアンケート支援システム,(3)Web RECシステム(インターネット教育情報データベース・共同記入型),(4)Web研修システム,(5)Web遠隔調査システムから構成され,三階層クライアント・サーバーシステムを基本設計に取り入れた。開発は,アプリケーション・ロジック層について実施することで,プレゼンテーション層,データ管理層の汎化を図ることが可能となり,多様な利用システム環境に対応でき,開発作業を効率的に進めることが可能となることが明らかとなった。 さらに,地域教育機関と連携して開発システムを用いた教育実践を主に,太陽の動きの観測,環境ウオッチングの各プロジェクトとして試行した。Web遠隔調査システムを核として調査結果の登録と分析を支援し,この学習方法に関する資料提供をWeb研修システムで,学習者間の交流をWeb掲示板システムで,さらに,関連する学習資料の提供をWeb RECでそれぞれ支援する形態とした。Webアンケート支援システムは,試行参加者に対する調査活動を支援した。′ これらの試行結果から,遠隔での情報通信ネットワークを活用した共同調査学習を進めるには,開発した各サブシステムが有機的に機能し,学習を支援することが可能であることが明らかとなり,相互利用データベース開発に関する基礎資料を得ることができた。 また,これらの開発研究に加え,今後の社会教育,学校教育でのテレビ会議システムの利用について,実践研究をすすめ,総合的な教育システム開発のための基礎研究資料とした。
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