研究課題/領域番号 |
09680220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
林 徳治 京都教育大学, 教育学部附属教育実践研究指導センター, 助教授 (50228582)
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研究分担者 |
赤松 辰彦 関西国際大学, 短期大学部, 助教授 (00249484)
沖 裕貴 京都経済短期大学, 助教授 (50290226)
佐々木 真理 京都教育大学, 教育学部附属教育実践研究指導センター, 助手 (00303925)
宮田 仁 京都教育大学, 教育学部, 助手 (50263166)
大隅 紀和 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90000083)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 外国人留学生 / コミュニケーション / 情報教育 / 情報活用能力 / コンピュータ / マルチメディア教材 |
研究概要 |
現在、わが国に学ぶ外国人留学生の数は、約5万1千人(1997年文部省調べ)にのぼり、その中でアジア諸国の出身者が約9割を占めている。(以下「外国人留学生」を「留学生」と称す。)しかし、わが国の大学などにおける受け入れ体制の整備は留学生の急速な増加に十分に追いついておらず、留学生数についても、近年伸び悩みの状況が続いている。留学生受け入れに関する問題点としては、制度、情報提供、学業、日本の社会への適応に関する問題などが考えられるが、筆者らは、留学生を対象とした教育内容、方法・技術に関する課題のうち、情報活用能力の育成をめざす情報教育の内容・方法・技術の改善を目的とした実証研究を進めてきた。中でも、言語、非言語、メディア利用などによる留学生のコミュニケーション能力の育成に重点を置き、(1)留学生への情報提供、(2)情報活用能力の育成、(3)教材開発、(4)留学生を対象とした授業における「授業設計と評価」及び「教授者の教育技術」の4つの観点から研究を進めてきた。中間報告では、留学生を対象とした教育実践事例、および情報教育に関する意識調査結果より、自学自習用マルチメディア教材の必要性および必要とする教材内台の概要について述べた。本報告書では主に、開発されたテキスト教材およびマルチメディア教材の開発を行い、実証による教育効果について報告した。また、全国の大学など高等機関で開設されている留学生関連のホームページを調査し、それぞれについて考察した。これらの調査・実践を通して得られた成果より、さまざまな個人的背景やレディネスを持つ留学生を対象とした教育現場において、個に応じた指導を充実させること、および日本人学生を対象とした場合にも共通する教育方法、技術を改善することの重要性について述べ、今後の留学生指導において必要な取り組みおよびカリキュラムについて提案した。
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