研究課題/領域番号 |
09680245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 国立公衆衛生院 (1998-2000) 東京大学 (1997) |
研究代表者 |
小林 正子 国立公衆衛生院, 母子保健学部, 室長 (50262069)
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研究分担者 |
東郷 正美 鹿児島県, 衛生研究所, 所長 (70041283)
衛藤 隆 (衞藤 隆) 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20143464)
田中 哲郎 国立公衆衛生院, 母子保健学部, 部長 (50159018)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 身体発育 / 身体計測 / 健康管理 / 健康情報 / 児童・生徒 / 体重 / 健康教育 / 生活環境 / 発育 / 肥満 / やせ / ローレル指数 / ライフスタイル / 肥満度 / 時系列解析 / ロ-レル指数 |
研究概要 |
これまでの基礎研究により、身体計測値は心身の健康状態を反映することが明らかになってきたことから、学校における健康管理や健康教育に活用できる可能性が高まった。そこで本研究は、身体計測値を健康情報として用いることの有用性の証明と、学校現場における簡便な活用法を検討することを目的に行われた。また、これらと並行して発育の基礎研究も継続した。研究には、児童・生徒の健康管理に関わる学校の担任や養護教諭の協力を得て、身体計測値等を収集した。これらのデータを、(1)発育標準曲線上にプロットする、(2)測定値間の差をとって図示する、(3)等間隔で3年以上継続した測定値については時系列解析を行う、の3通りの方法で解析した。(1)は脳腫瘍の早期発見に役立ったり、虐待の把握も可能であった。(2)は特に体重の差をとることが有効であり、いじめられている子どもや大地震で被害を受けた子どもの体重は大きな変動を示していた。(3)の方法では季節変動など発育のリズムの異常が発見できた。また、身体の微調整機構に関わると考えられる波動の解析に役立つため、研究には不可欠である。しかし、学校等においては、(1)と(2)の方法を組み合わせ、日常の健康観察と併せて活用することで、健康管理に役立つことが証明できた。また、岩手県のデータからは、通学方法の違いが児童の不活動や肥満に影響していることも明らかになり、身体計測値を活用した健康管理の必要性が強調された。 本研究により、身体計測値を健康情報として活用できることが確認され、その方法も確立されたので、今後はより多くの学校に啓発を行っていくことが課題となった。
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