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原子・分子概念の育成プログラムと教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 09680261
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関愛知教育大学

研究代表者

長沼 健  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00024034)

研究分担者 杉浦 孜  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60023991)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード粒子概念 / イオン学習 / 原子・分子の粒子概念 / 化学史からの視点 / 教材開発
研究概要

原子・分子・イオンの粒子について発達段階と学習内容について検討した。1)粒子概念の原子・分子について既習者は納得しているか、ということを考察した。初期における納得した理由のほとんどは、教師が言ったから、本に書いてあるからという受動的な受けとめ方である。発達段階にしたがって、この理論を使った方が説明がつくといった自主的な判断への移行が進む。さらに化学就学者では、実験を伴うためその理論を受け入れなければ説明がつかないという現実感が感じられた。このことは、学問としての原子・分子ではなく実在の物質の存在感から迫らなければならないことを示唆している。2)中学生のイオン学習については、非日常的現象の中で学校教育の必要性を意味しているが、認識はかなり低いと思われる。これは、既習者(高校生・大学生)へのアンケートからみえてくる。イオン性物質はもとの原子よりはイオンが安定であり、価数は電子配置に因るという化学的素養を必要としているので、中学で完全に理解することは困難である。したがって、高等学校への内容移行は意味をもつが、同時に現在の高等学校の教授法では問題があることも指摘しておく必要がある。
これらの教材では、歴史的ま事実認識をふまえたものとして1)の分子の実在を見せるのは、ブラウン運動の解析である。2)のイオンの実在については、浸透圧のII=nRT/Vにおける電解質と非電解質のnの扱い方を検討することであろう。物質がイオンに分かれていなければ成立しない。我々のオリジナルでは、高分子膜へ物質(色素とのイオン会合体)が浸透するときに、選択性があり簡易分析法として有用との知見から、化合物の大きさやイオンの大きさを実験的に比較できるものが活用可能である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 長沼健,橋本美彦: "「原子・分子」の概念形成について-歴史的経緯の関係-" 愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 1. 89-92 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長沼健,石田博幸: "科学実験学校訪問交流の教育的効果" 愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 2. 31-37 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長沼健,吉田和久: "簡易分析におけるフィルム分析法の特徴" 愛知教育大学研究報告. 48(印刷中). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.NAGANUMA,Y.HASHIMOTO: "Concept formation for Atom and Molecular" Bull.Kyouikujisensougou Center of Aichi Univ.Educ.1. 89-92 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.NAGANUMA,H.ISHIDA: "Educational Effects of Science Experiments with Students in the School" Bull.Kyouikujisensougou Center of Aichi Univ.Educ.2. 31-37 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.NAGANUMA,K.YOSHIDA: "Properties of Analysis with Films on Simple Method" Bull.Aichi.Univ.Educ.48 (in press). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長沼健,石田博幸: "科学実験学校訪問交流の教育的効果" 愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 2. 31-37 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 長沼健,吉田和久 他: "簡易分析におけるフィルム分析法の特徴" 愛知教育大学研究報告. 48(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 長沼健, 橋本美彦: "「原子・分子」の概念形成について-歴史的経緯との関係-" 愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 創刊号. 89-92 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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