研究課題/領域番号 |
09680284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
羽藤 由美 福井県立大学, 経済学部, 助教授 (50264677)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 英語教育 / 第2言語習得研究 / タスクに基づく外国語教授法 / タスク / インタラクション / インプット / 注意 / 認知負荷 / 第2言語習得 / タスクベイストアプローチ |
研究概要 |
学習者に、通常のコミュニケーションと同様に何の抑制も与えず、コミュニケーションタスクを遂行させると、学習者の注意(attention)はタスクを達成することに優先的に向けられる.言い換えれば、学習者の注意はインプット・アウトプットの形態(form)より、意味(meaning)に向けられる。このような学習方法は、短期的には、communication strategyの使用を促し、現時点で使用可能な(既習得の)言語知識をフルに活用して効果的にコミュニケーションする能力を養い、引いては、発話の流暢さ(fluency)を育成することになる。しかし、このようなperformance志向の言語処理(language processing)のみを長期的に続けると、学習者は新しい言語知識を習得したり、発話の文法的正確さ(accuracy)を伸ばしたりする機会を十分に持てない。このタスクに基づく外国語教授法(task-based approaches)につきまとう弱点を補強する方法の一つとして、学習者が遂行するタスクの認知負荷量(タスクを達成するために伝達しなければならない意味あるいはメッセージを産する際に必要な情報処理量)を、指導者が意図的にコントロールすることが考えられる。タスクの認知負荷量を抑えれば、学習者はformをcontextから切り離すことなく、自然な形でインプット・アウトプットの形態(form)に注意を払うことができる。指導者が、これらの事を考慮に入れて、タスクの選択および配列を行えば、文法的正確さ(accuracy)と流暢さ(fluency)のバランスのとれた発達を促すことが可能になる。(タスクの認知負荷量を抑える具体的方法や、タスクの選択および配列の際の配慮点などについては、実際のタスクを例に挙げて説明する必要があるので、「研究成果報告書」に記す。)
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