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日本語教育実習における実習生と学習者の態度変容の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680294
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関東北大学

研究代表者

才田 いずみ  東北大学, 文学部, 教授 (20186919)

研究分担者 小河原 義朗  東北大学, 文学部, 助手 (70302065)
鈴木 淳子  東北大学, 文学部, 助教授 (50265518)
菊池 章夫  岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (10007289)
松崎 寛  東北大学, 文学部, 助手 (10250648)
大坪 一夫  東北大学, 文学部, 教授 (20115538)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード日本語教育実習 / 実習生 / 態度変容 / 授業イメージ / 学部生 / 大学院生 / 現職教師 / 学習者 / 態度尺度 / 言語学習ビリ-フ / 社会的スキル / 文化的要因
研究概要

日本語教育の教室は,異なる文化的背景をもつ者が日本語学習という共同作業を行う場である。本研究は,日本語学習のプロセスを社会的スキルの習得と態度変容の過程として捉え,実習の教室をフィールドとして,実習生と学習者双方のもつ文化的要因が,この共同作業にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とする。しかしながら,諸般の事情で異文化要因を探る調査の実施が困難となったため,主として実習生側の態度変容と教授行動の変化の関係に焦点を当てて研究を進めてきた。
具体的には,言語学習ビリーフ調査や授業に関する意識調査とともに,実習の前後で「外国人に対する日本語の授業」のイメージがどのように変化するかを,個人別態度構造分析の手法をもって探った。その結果,学部レベルの実習生の日本語の授業に対する態度は,実習前には日本語の授業と自分との係わりが希薄であるのに対し,実習後には,教師が弁えているべきことや学習者にさせたいこと,あるいは,実際に授業で行った活動や自分の授業では実現できなかったことなど,自分に係わるイメージに変化し具体化する。しかし,8週間程度の実習では,実習生の意識は学習者と授業との関係を意識するには至らない,と言える。
次に,1年程度の現場経験のある大学院レベルの実習生と現職の日本語教師について,同様の手続きで分析したところ,この2者は,「授業に臨む際に心がけていること」を持っている点で,学部生とは異なっていることがわかった。しかし,授業と自分,授業と学習者の係わりについての意識は,現場経験のある院生でも,まだ,自分が中心で,現職教師が見せた,学習者がどのように学習するか,学習とはどのようなものなのか,という意識とは大きく隔たっていて,短い経験では,異文化接触・理解の観点まで取り込む所には到達しないようだ。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 才田いずみ: "日本語教育の実習生と現職教師の態度構造比較" 日本語教育方法研究会誌. 6・1. 印刷) (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAITA,Izumi: "Comparison on the attitudes towards Japanese language lessons : teacher versus teacher-trainees" Japanese Language Education Method. vol.6-1 (in print).(1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 才田いずみ: "日本語教育の実習生と現職教師の態度構造比較" 日本語教育方法研究会誌. 6・1 印刷中. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 才田いずみ: "日本語教育実習と実習生の内的変化" 日本語教育論文集-小出詞子先生退職記念-. 345-357 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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