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海外の日本語の新しい言語秩序-日系ブラジル人における待遇表現の新生-

研究課題

研究課題/領域番号 09680301
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関常磐大学

研究代表者

山下 暁美  常磐大学, 国際学部, 助教授 (10245029)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
キーワード日本語 / 日系ブラジル人 / 待遇表現 / 敬語 / 日系人 / 移民 / 日本語教育 / 言語干渉 / 継承 / 言語調査 / 日系アメリカ人 / 変容 / 新体系
研究概要

「お」・「ご」の使用、「丁寧語の異なる動詞」の使用とともに「性差」、「年齢」と相関関係が見られないことが明らかになった。いいかえれば、「老若男女」に関係なく、言葉が使われている。しかし、「世代」と「母語」については「丁寧度の異なる動詞」の使用との間に強い相関関係が認められた。「世代」をさかのぼるほど丁寧度の高い表現が選択される傾向がある。戦前の国語教育の歴史が垣間見られる。
3世のほうに5段階のぞんざいな表現を使用する傾向が見られる。しかし、ぞんざいな表現を使用するからといって、3世には相手に対する顧慮がないということは言えない。親愛の気持ちを表現している可能性は十分にあり、「ね」の使用が見られる。3世に近づけば近づくほど、階層差をわきまえることより、親愛の関係を協調することが人間関係にとって重要であると認識されているように思われる。「コロニア在住経験のある人」のほうが丁寧な段階の表現を使用している。コロニアにおいては戦前から皇民化教育として国語教育がしっかりと行われていた。家庭内で学習された日本語とコロニア内の学校における国語教育の影響が見られる。
両親のどちらかが西日本出身である場合は「レル・ラレル」形の使用率が高い傾向があるが、日系ブラジル人全体としても「レル・ラレル」形は今もよく使われ、共通語家の様子がうかがわれる。西日本、なかでも中国、九州地方を中心とした方言が生きていることからもこのことが裏付けられた。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山下暁美: "在日日系ブラジル人の日本語"明海大学教養論文集. No.11(印刷中). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山下暁美: "ブラジルにおける日独語教育比較-移住者子弟の言語保持"木村宗男先生米寿記念日本語教育史論文集. (印刷中). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "The structure of the polite expression among Japanese Brazilian in Japan"the Journal of Arts and Sciences. No.11. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "The comparison of the Japanese and German language teaching in Brazil."Studies of the teaching history of Japanese language. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山下 暁美: "在日日系ブラジル人の日本語"明海大学・教養論文集. 11. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 暁美: "ブラジルにおける日独語教育比較-移住者孫の言語保持-"木村宗男先生米寿記念日本語教育史論集. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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