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統計的モデル選択の理論と実際

研究課題

研究課題/領域番号 09680315
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 統計科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

柴田 里程  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60089828)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード統計的モデル / モデル選択 / ブートストラップ / ニューラルネットワーク / 多重量自己回帰モデル / GARCHモデル / バリデーション / 多変量自己回帰モデル / 統計的モデル選択 / ニューロネットワーク / ウェーブレット / 複雑さ
研究概要

本研究は,従来のモデル選択理論をより体系化するとともにニューロネットワーク,ウエーブレットなどこれまでの伝統的な推測法と異なった側面をもつ計算機依存型の推測法に対しても適用可能な形に拡張し,十分実用に耐える根拠と効力を持つ汎用なモデル選択法を確立することを目的として開始した研究である.
まず最初の目的は,Springer-Verlag社から依頼されていたモノグラフ"Statistical Model Selection"の執筆を通じて1つの体系的なアプローチを探索することによりかなり達成できた.特に,BICやABICさらにはMDLに代表されるモデル選択法をベイジアンの立場から統一的に扱うことが判明したことは,今後のこの分野のさらなる発展につながるばかりでなく,ニューロネットワークのノード数の選択などに無反省にこれらの方法が適用されている現状に対する警鐘としても重要な意味を持つ結果である.
二番目の目的に対しては,主に離散データに対する統計モデルの選択を中心に研究を進めた.多くの計算機依存型の推測法がこのような離散的な値をとるデータを対象としているからである.その結果,連続的な値をとる場合によく用いられるAICに代表されるモデル選択法をそのまま用いるのは必ずしも適切でないことが明らかになった.その主な理由は,離散分布の場合には推定量の分布の漸近分布への収束が極めて遅く,また一様ではないためである.そこでどんな修正が適当かを探索するとともにそれぞれについて検証を重ねた.その結果いわゆるブートストラップ法による修正項の推定がかなり広範囲に有効であることが判明し,そのために必要なアルゴリズムも開発した.
さらに,実際問題への適用例として従来から研究対象としてきた7種類の金利時系列を取り上げ,多変量ARモデルのモデル選択の実証研究を行った.そのためには,変量とラグの自由な組合せでのモデル選択を行えるソフトウエアが存在しなかったためその開発から始める必要があった.このソフトウエアを用いて様々な期間についてモデル選択を行ったところ,バブルの時期も含め様々な期間について共通がモデルを選択できることが判明した.これは実際問題での統計的モデル選択の重要性とその有効性を示す結果である.

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Bootstrap Estimate of Kullbcck-Leibler Information" Statisitica Sinica. 7. 375-394 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Discrete Models Selection" Proc.of Contemporary Multivariate Analysis. D.20-D.29 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata and R.Miura: "Decomposition of Japanese Yen interest rate data" Financial Engineering and the Japanese Markets. 4. 125-14〓 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata and M.Takajwa: "Consistency of frequency estimate based on wavelet transform" Joural of Tire Series Analysis. 18. 641-662 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Statistical Model Selection" Spring-Verlag, 300 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Bootstrap Estimate Of Kullback-Leibler Information for Model Selection" Statistica Sinica. 7. 375-394 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Discrete Models Selection" Proc.Comtemporary Multiuariate Analysis and its Applications, Hong Kong. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: STATISTICAL MODELS SELECTION. Springer-Verlag, (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ritei Shibata: "Bootstrap estimate of kullback-Leibler information for model selection" Statistica Sinica. 7. 375-394 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ritei Shibata and R.Miura: "Decomposition of Japanese Yen interest rate data through local regression" Financial Engineering and the Japanese Markets. 4. 125-146 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ritei Shibata and M.Takagiwa: "Consistency of frequency estimate based on wavelet transform" Journal of Time Series Analysis. 18. 641-662 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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