研究課題/領域番号 |
09680325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
五十嵐 善英 群馬大学, 工学部, 教授 (60006260)
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研究分担者 |
西谷 泰昭 群馬大学, 工学部, 助教授 (60198463)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 分散システム / 耐故障性 / 情報セキュリティ / ブロードキャスト / メッセージ分散 / 秘密共有 / 独立全域木 / 相互排除 / メッセージ分配 |
研究概要 |
分散ネットワークにおけるブロードキャスト、メッセージ分散、メッセージ伝達における耐故障性と機密性の研究を行った。また、関連問題として非同期分散システムの共有メモリ型モデル上の相互排除問題と情報セキュリティの研究を行った。ブロードキャストは情報源からの同じメッセージをネットワーク上のすべてのプロセッサに送る操作であり、メッセージ分散は情報源から目的地により異なるメッセージを送る操作である。メッセージ伝達はひとつのプロセッサから他のプロセッサにメッセージを伝達する操作である。このような通信のプロトコルを設計し、それらの効率、耐故障性、機密性の解析を行なった。安全な通信路として情報源を根とするネットワークの独立全域木または一般化した独立全域木の集合を用いた。根からネットワーク上の各プロセッサへの通信路として各々の独立全域木または一般化した独立全域木上の経路を複数個選べば、耐故障性をよくすることができる。また、情報源のメッセージを適当な方法でいくつかのメッセージの組に変換し、変換されたメッセージの組の要素の各々を異なった全域木または一般化された全域木上の経路を複数個選べば機密性をよくすることができる。この方式で耐故障性や機密性を高くするにはできるだけ多くの独立全域本を用意する必要がある。ネットワークの最大数の独立全域木を構成する問題は未解決であるが、いくつかのネットワークのクラスについては最大数の独立全域木を構成する効率のよい方法は知られている。本研究でも積グラフ等については独立全域木の構成法を提案した。メッセージ分散の機密性を高くするために、秘密共有、一般化した情報散布アルゴリズム、誤り訂正符号などの手法を用いて、メッセージを変換分割し独立全域木または一般化した独立全域木上の経路で送るプロトコルを提案した。これらの結果は学術雑誌や国際会議など発表した。
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