研究概要 |
1.並列オブジェクト指向プログラミングを行う際に必要な抽出を表記するためのビジュアルな構文を提案した.レイアウトの自由度が大きなビジュアル言語方式を採用することにより,パターンやアーキテクチャのような概念を表現できるようになった. 2.ビジュアルなパターンの概念とビジュアルなパターンに基づくソフトウェア構成法を提案した.また,ビジュアルなパターンの利用・再利用を支援するインタラクティブな方式を考案した. 3.1,2の提案を実現するビジュアル言語環境KLIEGシステムの試作を行った.KLIEGシステムは以下のような特徴を有する. (1)設計,コーディング,デバック時の実行モニタリングの各過程で利用可能な単一の表記法を採用. (2)オブジェクトの組み合わせ方に関する情報をビジュアルなパターンとして定義・(再)利用するための簡便なインターフェースを提供. (3)ソフトウェアのアーキテクチャを階層的なパターンで表現し,階層の各レベルのパターンを容易に取り替え可能とするインタフェースを提供. (4)ソフトウェアに修正を加える時に,修正すべき箇所(置きかえるべきオブジェクト)を強調表示する機能. (5)パターンのホールに対し,複数の選択肢をあらかじめ埋め込み,のちほどソフトウェア設計者が置換する機能. (6)実行の自動化可視化に基づく挙動の理解支援機能を提供している.
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