研究課題/領域番号 |
09680377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
原田 実 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (10218654)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 意味解析 / 深層格 / 概念ID / EDR電子化辞書 / 意味フレーム / 理論更新 / 帰納学習 / progol / 帰納推論 / 格フレーム生成 / オブジェクト指向分析 / 自然語処理 |
研究概要 |
日本語要求仕様を構文解析・意味解析し意味フレーム群に展開するSAGE、意味フレーム群を元にオブジェクト指向分析し、分析図を自動生成するCAMEO、CAMEOの分析ルール群を自動的に更新するTHERESの3つのシステムを開発した。SAGEについては、解釈木構築を枝刈り手法の考案や分枝限定法を適用することで、1文あたりの平均解析時間分を15秒程度に短縮できた。また、語意と格の決定において、統計的尤もらしさを求める新しい計算法、経験ルールを用いた複文の解析法、品詞情報の利用、読み情報の利用といった手法を適用することで、実用に近い精度(語意正解率が82.1%、格正解率が77.8%)を実現できた。THERESについては、全体のプロトタイプが完成した。THERESは、まず誤ったルールRを探し、次にこれが導出する正・負事例を分離するルールD(弁別ルール)をprogolを用いて獲得し、最後にRのボディ部にDのボディ部を論理積の形で加える。このような修正方式は、エキスパートが作成した既存のルールに例外に対する漏れていた制約を加えるのに似ており、事例から帰納学習で獲得したルールで基本のルールを置き換えるのに比べて、より実際的である。今後の課題は、新生事例に対して学習された新ルールが一般すぎる、負事例のみからの更新ができない、などの問題を解決すること、またルール述語の修正に当たって既存の基本述語のみを用いるという前提条件を緩和できる更新方法の確立が課題になる。
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