研究課題/領域番号 |
09680466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
松本 和憲 富山県立大学, 工学部, 助教授 (00107179)
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研究分担者 |
山崎 茂一 富山県工業技術センター, 応用技術課, 主任研究員
川端 繁樹 富山県立大学, 工学部, 助教授 (90224831)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | PCB / 光脱塩素無害化処理 / プラズマ紫外線源 / 多相交流放電 / 多極磁場 / プラズマ紫外線光源 |
研究概要 |
ニ年間の研究により、地球環境や社会に深刻な影響を与え焼却処理や化学処理が困難な有機塩素系有害物質の一つであるPCB(ポリ塩化ビフェニール)について、我々が研究開発した多相交流グロー放電低コスト・高効率・大容量プラズマ紫外線源を用い、大気圧下の室温状態において穏やかに光脱塩素無害化処理する技術の実用性を、実際に保管管理されてきたPCBサンプルを用い検討した。 その結果、電力会社で保管管理されている柱状トランスの絶縁油に低濃度(<100ppm)で混入しているサンプルについては、絶縁油(鉱物油)自体の紫外線吸収がかなり大きくPCBの光脱塩素化が効率的に行われないことが分かった。しかし、鉄道会社で保管されている車両用トランスのPCB絶縁油(濃度>70%)のサンプルについては、アルコールによる希釈(光透過度)が適正であれば高塩素化PCBであっても光脱塩素化がほぼ完全に行われることが分かった。 初年度の研究成果は、6相交流水素グロー放電により紫外線が発生する処理容量が1lの実験装置において、紫外線透過特性や光脱塩素化特性を把握できたことである。次年度の研究成果は、12相交流放電紫外線源を装備した実用化を念頭において設計・製作された処理容量が10lの実験装置において、攪拌機の位置・大きさにより試料液へ紫外線を効果的に照射できること、及び、放電電極の直接冷却により紫外線源を大電力・長時間安定して稼動できることが分かったことである。 今後、紫外線とバイオテクノロジーを併用したPCB処理プラント技術を開発している鉄道総合研究所と三菱工業(株)と合同し、本研究で開発した装置を紫外線照射PCB脱塩素処理部としてプラントの中へ組み込むなどを検討する予定である。
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