研究課題/領域番号 |
09680491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福井 正美 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (40027462)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | トリチウム / 研究炉 / 重水 / 重水素 / 動態 / 排気 / 窒素 / 放射化 / バックグラウンド / 自然放射線 / 冷中性子設備 / 元素状トリチウム / 酸化態トリチウム / シリカゲル / バラジウムアルミナ / モレキュラーシーブ / 凝縮水 / 電離箱 / 液体シンチレーションカウンタ / 原子炉 / 空気中濃度 |
研究概要 |
ここでは1)年間のトリチウム放出量を評価するためのモニタリング、2)作業従事者の安全と動態に関する知見を得るために、炉室の管理区域内における空気中モニタリングおよび3)トリチウムの発生源を同定するために炉心近傍の重水やCNS設備の^<41>Ar減衰タンク排気のモニタリングを実施した。その結果は以下のとおりである。 1.数年間のスタックおよび放流排水の濃度モニタリングから、年間のトリチウム放出量は大気中へは高々1GBq、排水系統へは0.1GBq以下であることが判明した。 2.トリチウムが漏洩する可能性のある重水タンク、配管、バルブなどを更新した後でも、炉に隣接するCNSや重水設備の排気系統凝縮水に1.3〜2.0×10^5Bq/mLの高濃度トリチウムが検知された。これが、炉室の換気が停止している期間に室内に充満する原因であった。 3.このようにCNSや重水設備の排気系統凝縮水が高濃度を示す原因には2つの理由が考えられる。1つは多量のトリチウム源である液体重水素や重水の漏洩、他は核反応によりトリチウムが生成されることである。すなわち、空気中窒素の^<14>N(n,T)^<12>C反応にである。2つの施設の排気中トリチウム濃度が、炉の熱出力に対応していることから、後者の原因がもっともらしいことが判明した。
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