研究課題/領域番号 |
09680561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 国立環境研究所 |
研究代表者 |
渡辺 信 国立環境研究所, 生物圏環境部, 部長 (10132870)
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研究分担者 |
野崎 久義 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (40250104)
野原 精一 国立環境研究所, 生物圏環境部, 室長 (60180767)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 車軸藻 / 絶滅種 / 野生絶滅 / 絶滅危惧I類 / 生息域外保全 / イケダシャジクモ / 絶滅危惧I類種 / ハダシシャジクモ / キヌフラスコモ / Nitella gracilens / 卵胞子膜 / 最終枝 / Nitella furcata / 津軽十二湖 / 十三湖 / 野生絶滅種 / 湖沼 |
研究概要 |
本研究では、水草の中で最も激しく消滅している車軸藻類について、未調査の東北地方、北海道地方及び九州地方の湖沼を中心にその分布と生息状況を調査し、30年前のデータと比較してその消滅要因を明らかにする。さらに絶滅の危機に瀕している種類の培養を行い、このままでは絶滅するしかない種類について、その生息域外保存技術を確立することを目的として、遂行した。 3年間の研究により、加崎(1964)により行われた調査で31種類が確認された北海道〜九州における40湖沼を調査することができた。その結果、28湖沼で車軸藻類は消滅し、残りの12湖沼でもわずか1〜3種類の車軸藻類が確認されただけであった。さらに種数については、1964年当時の31種類からわずか6種類に激滅していた。これらの調査結果から5種類の車軸藻、ハコネシャジクモ(Chara globulars var. hokonensis)、イケダシャジクモ(Chara fibrosa var.brevibracteata)、チュウゼンジフラスコモ(Nitella flexilis var.bifurcata)、テガヌマフラスコモ(Nitella furcata var.fallosa)、キザキフラスコモ(Nitella minispora)が絶滅、ホシツリモ(Nitellopsis obtusa)が野生絶滅、25種が絶滅危惧I類種とランク付けすることができた。このような車軸藻類の激滅の要因として、湖沼の富栄養化、草魚放流、水位変動があげられる。また絶滅の危機に瀕している4種の車軸藻類、シャジクモ(Chara braunii)、カタシャジクモ(Chara gracilens)、ヒメフラスコモ(Nittela flexilis)、キヌフラスコモ(Nittella gracilens)及び野生絶滅種のホシツリモの培養に成功し、キヌフラスコモの形態と卵胞子を詳細に観察することができた。
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