研究課題/領域番号 |
09680616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村松 寿子 名古屋大学, 医学部, 助手 (50182134)
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研究分担者 |
羽淵 脩躬 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90024067)
村松 喬 名古屋大学, 医学部, 教授 (00030891)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | コンドロイチン-6-硫酸 / スルフォトランスフェラーゼ / 遺伝子ノックアウト / N-アセチルグルコサミン / コンドロイチン硫酸 / ノックアウトマウス / ストローマ細胞 / 第9染色体 / FISH / コンドロイチン6-スルフォトランスフェラーゼ / マウス |
研究概要 |
cDNAクローニングされたマウスのコンドロイチン-6-スルフォトランスフェラーゼをプローブとして、コンドロイチン-6-スルフォトランスフェラーゼのゲノムDNAをクローニングし、ノックアウトコンストラクトを作成した。ES細胞への遺伝子導入を経て、キメラマウスの作成、さらにノックアウトマウスの作成へと進んだ。コンドロイチン-6-スルフォトランスフェラーゼのゲノムDNAに欠失を生じたノックアウトマウスは誕生し、生殖能も正常であった。このノックアウトマウスがコンドロイチン-6-スルフォトランスフエラーゼを欠失していることは酵素活性の測定によって確認した。すなわち、コンドロイチン6硫酸はマウスの発生、生殖には関与しないことが明らかになった。引き続いてノックアウトマウスの表現形について解析を続け、免疫能に異常がある可能性が現れ、解析を続けている。コンドロイチン-6-スルフォトランスフェラーゼとホモロジーのあるcDNAをマウスで見出し、解析したところ、N-アセチルグルコサミン-6-スルフォトランスフェラーゼであることが判明した。さらに、この酵素のヒトcDNAも単離した。N-アセチルグルコサミン-6-スルフォトランスフェラーゼは-6-スルフォシアリルルウィス抗原すなわちL-セレクチンのリガンド合成に関与することが明らかになった。またN-アセチルグルコサミン-6-スルフォトランスフェラーゼcDNAとフコシルトランスフェラーゼVIIを血管内皮細胞に共にトランスフェクトして発現させるとL-セレクチンを有する細胞との接着性が得られた。N-アセチルグルコサミン-6-硫酸を有する複合糖質の生理的意義を確立するため、再びゲノムDNAを単離し、ノックアウトマウスの作成を進めている。
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