研究課題/領域番号 |
09680633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
渡辺 直子 東邦大学, 理学部, 助教授 (80230978)
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研究分担者 |
小林 芳郎 東邦大学, 理学部, 教授 (10134610)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | インターロイキン1α / 細胞内局在 / リン酸化 / 核移行シグナル / 融合タンパク質 |
研究概要 |
IL-1αの細胞内局在とリン酸化の関係を明らかにすることを目的として、IL-1α前駆体、IL-1α前駆体部分、または核移行シグナル配列を含む領域のそれぞれについて、リン酸化部位を含むものおよび含まないもの、そしてIL-1α成熟体部分を、それぞれβ-galとの融合タンパク質として一過的に発現させたところ、以下の結果が得られた。 1. 核移行シグナルを付加したβ-galは核に、核移行シグナルを持たないIL-1α成熟体/β-gal融合タンパク質は細胞質に局在が認められた。 2. IL-1α前駆体部分の核移行シグナル配列とリン酸化部位を含む領域とβ-galとの融合タンパク質は、リン酸化部位の有無にかかわらず核に局在した。また、リン酸化部位を持つ前駆体部分との融合タンパク質も核に局在した。 3. IL-1α前駆体/β-gal融合タンパク質は、当初、発現量が低くβ-gal活性を検出できなかったが、翻訳開始部分にKozak配列を付加することにより発現量が増加した。リン酸化部位を持つ野生型IL-1α前駆体は、核と細胞質の両方に存在していたのに対し、リン酸化部位を持たないIL-1α前駆体では、核のみに局在が観察された。しかし、これらの一過的な発現細胞におけるIL-1α前駆体のリン酸化の有無は検出できなかった。 4. IL-1α前駆体/GFP融合タンパク質についても、リン酸化部位を持つものと持たないものについてβ-galとの融合タンパク質と同様の結果を得た。 以上の結果より、リン酸化が核への移行を抑える働きがあることが示唆された。また、前駆体部分のみでは核に局在が見られたことから、IL-α前駆体のコンホメーションが細胞内局在に影響を与える可能性が考えられた。
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