研究課題/領域番号 |
09680636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
吉田 龍太郎 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (10124760)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 自己 / 非自己 / 細胞傷害性T細胞 / マクロファージ / アポプトーシス / Fas / FasL / パーフォリン / 組織適合性抗原 / 皮膚移植片拒絶 / NK細胞 / 移植片拒絶 / パ-フォリン / Fas ligand |
研究概要 |
C57BL/6マウスにBALB/cマウスの皮膚やBALB/cマウスの腹腔内で継代したMeth A線維肉腫を移植すると、移植局所に2種類のcytotoxicな細胞が浸潤した。移植した皮膚細胞や腫瘍細胞を傷害する主たる細胞は、マクロファージ系細胞であり、移植後4,5日で移植局所に出現した。マクロファージ系細胞の浸潤から遅れること1〜2日後に、移植した皮膚細胞やMethA細胞には無効だが、移植した細胞と同じ組織適合性抗原を持つBALB/cリンパ芽球にcytotoxicなT細胞が浸潤した。2種類のエフェクター細胞が移植局所に浸潤することを、恐らく誰も予想しなかったので、従来のほとんどの研究者が、この活性をもって、T細胞が移植片を拒絶すると考えてきたのは、ある意味では仕方のないことかもしれない。 移植細胞は、移植局所に浸潤するマクロファージ系細胞によって、T細胞の傷害機構であるFas/FasLやパーフォリンとは別の機構でアポプトーティックに傷害され、移植後9-10日には移植局所から拒絶排除された。In vitro細胞傷害活性測定系で、T細胞非存在下、エフェクターマクロファージは非自己皮膚細胞を傷害し、自己皮膚細胞を傷害しなかった。従って、本マクロファージ上にT細胞受容体様分子の存在が示唆されたので、本マクロファージのcDNA libraryを作り、一方で、移植片に対する細胞傷害活性を阻害するモノクローナル抗体を作成した。
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