研究課題/領域番号 |
09680642
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
若林 繁夫 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 室長 (70158583)
|
研究分担者 |
小林 葉子 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 流動研究員
池田 俊太郎 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, レジデント
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | Na+ / H+交換輸送体 / 細胞容積調節 / カルシニュウリン類似タンパク質 / カルモデュリン / Na^+ / H^+交換輸送体 / 細胞容積 / カルシニューリン類似タンパク質 / Ca^<2+>交換輸送体 / 増殖因子 / プロテインキナーゼC / 細胞内PH / 細胞内Ca^<2+> / 情報伝達 |
研究概要 |
平成10年度は、Na^+/H^+交換輸送体(NHE1)の構造と機能に関する実験を行い、次の結果を得た。(1)高浸透圧刺激によって活性化されるNHE1と活性化されないNHE2アイソフォームとのキメラタンパク質を作成し、細胞に発現して機能解析を行った。その結果、アミノ末端側のイオン輸送ドメイン、特に第一細胞外ループと考えられる領域が高浸透圧によるNHE1の活性化に重要であることが示唆された。恐らくこの領域が細胞容積変化を感知する分子内"容積センセー"として機能していることが示唆される。(2)NHE1とカルシニューリン類似タンパク質(CHP)のNHE1上の結合部位を、オーバーレイ、共免疫沈降等の手法を用いて検討した。その結果、NHE1細胞質ドメイン内のアミノ酸515-530がCHP結合部位として同定された。さらに、,この領域へのCHP結合が起こらないような変異タンパク質を作成しその機能を検討した。その結果、このタンパク質は増殖因子や高浸透圧によって正常に活性化されることがわかった。このデータはCHP結合そのものは増殖因子、高浸透圧によるNHE1の活性化に必須ではないことか示唆する。しかし、このタンパク質のかなりの部分が細胞内のGolgi膜に存在するので、CHPがNHE1のプロセシングに関与する可能性が示唆される。
|