研究課題/領域番号 |
09680673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉本 勝則 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90192616)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | DNA損傷 / チェックポイント / DNA複製 |
研究概要 |
真核生物においてDNA損傷が生じた場合、その修復が終了しない限り次の細胞周期は開始されない。このDNA修復が完了していないDNAの分配を防ぐ細胞周期停止機構はDNA損傷チェックポイントコントロールと呼ばれている。出芽酵母において、SPKl/RAD53キナーゼはDNA複製およびS期のDNA損傷チェックポイントコントロールに中心的役割を担っている。RAD53はATM関連遺伝子TELIおよびMEClの下流で機能することは示されているが、その制御機構は不明である。DNA複製に必須であるRFC(Replication Factor C)のサブユニットをコードするRFC5はATM関連遺伝子TELlおよびMEClを介したRAD53キナーゼの調節に必要であることを示してきた。またS期DNA損傷チェックポイントに関与する遺伝子RAD24もRFC5同様、ATM関連遺伝子を介したRAD53キナーゼの調節に必要であることを示した。遺伝学的解析からRAD24と同じ機能をすると考えられている遺伝子としてDDCI、MEC3、RAD17が知られている。Mec3、Rad17とRad24の結合を免疫沈降法で検討したが、Rad24の免疫複合体にMec3、Rad17とも検出されなかった。一方、Ddcl、Mec3、Rad17は免疫沈降法ならびにショ糖勾配法による解析から複合体を形成していることが示された。また、rad24変異のDNA損傷感受性は、DDCIを大量発現することにより部分的にレスキューされる。以上の結果はRad17-Mec3-Ddcl複合体はチェックポイントコントロールにおいてRFC-Rad24複合体の下流で機能することを示唆している。
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