研究課題/領域番号 |
09680743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植月 太一 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (20260309)
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研究分担者 |
斎藤 泉 (斉藤 泉) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70158913)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | アデノウイルスベクター / アミロイド前駆体蛋白質 / アポトーシス / ヒト胚性ガン細胞 / ラット海馬 / ニューロン死 / カスパーゼ / アミロイド前駆体タンパク質 / アテンウイルスベクター |
研究概要 |
本研究では遺伝子導入強制発現するベクターとしてアデノウイルスベクターを用い、アミロイド前駆体蛋白質(APP)のニューロンでの作用を研究した。本研究では、ラット個体脳内ニューロンと、培養系としてヒト胚性ガン細胞NTera2(NT2細胞)由来のニューロンを用いた。完全に分化したNT2ニューロンにAPP発現アデノウイルスベクターを導入した。導入後の形態変化を観察したところ、感染後3日目から突起を縮退させ、細胞体も膨潤するなどの変性が観察され、5日目になると変性ニューロンは細胞死を引き起こしていることが確認された。ラット個体脳内に直接導入した場合も良く似た変性形態を示した。 ニューロンの変性がどのような経路でもたらされるのかをさらに検討した。まず変性細胞の核の形態をヘキスト染色により顕微鏡で観察した。その結果、核の凝集、分裂化が観察された。さらにDNAの断片化が起きていることをタネル反応により確認した。以上の結果からAPP強制発現によるニューロン変性はアポトーシスであることが示された。またカスパーゼ3が、変性に先立って顕著に活性化されることが見いだされた。これらの結果からアルツハイマー病におけるニューロン変性の際にAPPの過剰蓄積がカスパーゼ3の活性化、さらにアポトーシスを引き起こしている可能性が示唆された。APP分子内のどの領域がアポトーシス誘導に関与しているのかを変異体APPを用いて検討した。その結果、アミロイドβペプチドを含む領域が重要であることを見いだした。またAPP強制発現により細胞内カルシウム濃度が上昇することが見いだされ、このことがカスパーゼ3活性化にいたる細胞内でのシグナル伝達に関与している可能性が示された
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