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加齢に伴う知覚神経節細胞の神経突起再形成の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09680748
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

二宮 孝文  札幌医科大学, 医学部, 講師 (80156140)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード後根神経節 / 突起形成 / 神経成長因子 / NGFレセプター / 加齢 / 細胞培養 / 神経突起 / 偽単極細胞 / 神経栄養因子 / レセプター
研究概要

生体内において、後根神経節細胞は双極細胞から偽単極細胞へと形態変化をとる。培養下において成熟および老齢マウス後根神経節(DRG)細胞は、短期間で偽単極の形態を示す。老齢マウスDRG細胞の場合、偽単極細胞は突起の分枝部にglomerulus様またはswelling状の構造がみられ、分岐部から細い多数の突起を出しているもの(pseudouniplar cell type 2)が観察された。しかし、胎仔・新生仔DRG細胞にはこのような細胞は出現しない。標識色素細胞内注入法、電子顕微鏡の観察にて、glomerulus状の構造は神経突起の一部であることが確かめられた。神経栄養因子(Neurotrophic factors:NTF)は胎生期および新生期に神経細胞の分化・生存、神経突起の伸長などに働くが、培養下における、老齢DRG細胞では、細胞の生存・突起伸長には影響がなかったが、神経成長因子(NGF)はpseudounipolar2細胞の増加を起こすが、NT-3,NT-4,BDNF等の他の神経栄養因子にはその効果はない。さらに、老齢DRG細胞にはNGFに対する高親和性NGFレセプターtrkではなく、低親和性レセプターp75がこれらの構造構成に深く関与していることが認められた。したがって、成熟・老齢DRG細胞になんらかの損傷を受けた場合、突起再形成において、DRG細胞自身に分化に対してのプログラムのようなものが存在し、神経細胞が再生段階に入いった時これが発現し、早急にもとの形態に修復する特性をもっており、NGFはその促進作用をもち、低親和性NGFレセプター(p75)を介して、行われると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takafumi Ninomiya: "Nerve growth factor affecting the neurite famation of aging mouse dorsal root ganglion cells in vitro" European Journal of Neuroscience. 10. 407 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takafumi Ninomiya: "Nerve growth factor affecting the neurite formation of aging mouse dorsal root ganglion cell in vitro." European Journal of Neuroscience. 10. 407 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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