研究課題/領域番号 |
09680762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
渡邊 和子 岐阜大学, 医学部, 講師 (40158621)
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研究分担者 |
西山 勝弘 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20084783)
小野塚 実 岐阜大学, 医学部, 講師 (90084780)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | グルタミン酸レセプター / グルタミン酸抑制性応答 / 単一細胞 / RT-PCR / レセプターのクローニング / 抑制性応答 / クローニング |
研究概要 |
グルタミン酸(Glu)は海馬や大脳皮質連合野においてシナプス電位を可塑的に増強することが報告され、記憶・学習に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつある。一方Gluがある特定部位の中枢神経系において抑制性応答を示すことが見いだされ、その機能的意義が注目されているが、この抑制性Glu受容体はまだクローニングされるに至っていない。我々は抑制性Glu受容体がEuhadra神経節細胞に存在し、これが新しいタイプの受容体であることを見いだしたので、本研究でこの抑制性Glu受容体をコードしている遺伝子を、単一ニューロンレベルにおける分子遺伝学的な解析技術を駆使して、Euhadraの細胞から抽出することを目的とした。 【平成9年度】目的とする細胞の抑制性Glu応答をpatch-clamp法で電気生理学的に確認後、逆転酵素その他の試薬を充填しておいた電極内に目的とするmRNAを含む細胞内容物を吸引しRT一PCRを行い、cDNAを得た。これに既知のGlu受容体サブタイプサブユニットのプライマーを加えPCRで増幅後、アガロースゲル電気泳動で分離し相同性を検索した。しかし予想に反してゲノムDNAのコンタミンが強く、操作方法の改善を必要とした。 【平成10年度】問題を解決後、再度既知受容体との相同性を検索した。ionotropic typeのGlu受容体との比較では相同性は認められなかった。一方、metabotropic typeとの比較では、mGluR1〜6に共通するセグメントを基に作製したプライマーでPCR増幅を行ったときに近似のバンドが認められ、これをサブクローニングしシークエンシングしたところ、未知のバンドが少なくとも2つ見つかった。現在このPCR産物をプローブにライブラリーのスクリーニングを行っている。
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